医療過誤の訴訟・真の過誤比率・補償の問題

損害賠償先進国、米国がいかなる事態におちいっているか?
Bushでさえ危惧している事態となっているにもかかわらず、
小泉・竹中・谷垣路線は米国の陥った悪例を踏襲しようとしている・・・


<日本のメディアがこのことを全く報道しない理由というのは、単に無理解でなく、恣意的な動きだろう>

本日のNEJMに、米国社会での、訴訟のもたらしたもの、無益さが書かれている。

医療過誤の起訴・告訴問題がUSや他の国々でも消えることがない。
(日本関連:Health Policy. 2003 Aug;65(2):119-27.

Bush政権のメンバーを含む医療過誤変革advocateらは、“frivolus”(軽率な・とりにたりない)医療過誤訴訟を問題視し、結果的に医療費用を増加させるものとなっていることを危惧している。こういった訴訟はbad businessであり、不要なものである。

“frivolus”(軽率な・とりにたりない)医療過誤訴訟は、USの医療過誤システムのコスト増大に大きく関与している。1452の米国国家的研究にて37%に医師の過誤を認めないものであった。
多くの訴訟は和解金支払いとはならず、全てのコストの13-16%が結局、医療過誤と関連無い金銭(弁護士や相談した専門家への支払い、裁判所への支払い)と消えていくのである。


・・・以下・・・原文のありか(おそらくまともな日本語訳がいろんなところから発表されるだろう)

Claims, Errors, and Compensation Payments in Medical Malpractice Litigation
NEJM Volume 354:2024-2033 May 11, 2006 Number 19

訴訟の3%で証明できる医療損傷は無く、37%は過誤を含まないものであった。
過誤と関連しない訴訟のほとんど(37/515)・外傷(31/37)は保障とならなかった。 過誤による外傷を含むほとんどは保障となった(653/893)。
過誤を含まない訴訟と比較して、支払額は有意に低い
過誤の関与しない訴えは13-16%の全体のコストである。
保障に関わる金銭の54%がその訴訟のコスト(弁護士・専門家への支払い、裁判所への費用)となっている。過誤を有する訴訟ではコストの78%に相当する。

by internalmedicine | 2006-05-11 15:27 | 医療一般  

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