脳神経外科から楽な科へ進路変更?

朝日の一面に医師が”楽な科”を選択するようになったと書いてあった。Webでは書かれてない。

“楽な科”というのは、専門家のインタビューとしては書かれておらず、記者の感想なのだろう。

朝日新聞は北九州の病院を実質経営したことがあり、循環器と脳神経外科が看板だったはずで、いまだ、脳神経外科にはSympathyをかんじてるのだろうか?



若手医師、脳外科離れ 激務・訴訟リスクを恐れ?
 今春、2年間の臨床研修後に脳神経外科を専門分野として選んだ若手医師が、数年前に比べ2割程度減ったことが、日本脳神経外科学会の調査で明らかになった。同学会理事会に11日報告された。理事らは「産婦人科医や小児科医などと同様、仕事のきつさや訴訟リスクが敬遠されたのではないか」とみている。
2006年05月12日07時10分
http://www.asahi.com/life/update/0512/004.html



朝日新聞らしいいやらしさに満ちた表現(人間性が現れている)
どの診療科が楽なのか書かれてないのは、その診療科からのおそらく批判をおそれてのことだろう・・・まともな診療を行っている診療科で楽な科なんてのは存在しないと私の医師経験から判断すればそう思うであるが・・・

この論文当時は、日本においては、1340のトレーニングセンターで、7500名を超える脳外科医、5432名の専門医がいるそうである。
ちょっと前のデータなのでこれより増えてるはず。


今年初め読売新聞は実はこの実態に関して全く逆のことを記事にしている。
脳神経外科医も、日本には昨年時点で、人口100万人当たり47人おり、韓国の39人、米国の18人をしのいで世界一多い。・・・・・医師の数 2004年末現在の総実働者は25万6668人。2002年に比べ約7000人増えているが、心臓血管外科は4.7%増、小児科は1.4%増、脳神経外科は0.7%増、産婦人科は4.3%減だった。(2006年1月31日 読売新聞)



両記事が正しければ、脳神経外科への進路が急激にすくなくなった。
この短期間で変わったことといえば・・・割り箸事件などの刑事訴訟も加わった医療事故紛争、そして、新しい研修制度のもたらしたということになるのだろう。脳外科というのを現実にみせられて、期待と現実のギャップというものがあるのではないかと思う。一生涯の仕事を決めるわけだからいろんな要因で選択をおこなう。そう安直にきめることはないのだよ・・・>朝日の根性曲が記者様方


ちなみに、ラクナの仕事をしようというのであれば、ちなみに神経内科・循環器系内科に進むべきであろう。・・・Lacuna Strokeの専門はそちらと思われ・・・



みればみるほど、気分悪くなる新聞ですなぁ・・・朝日
相変わらず、表層的で、感情のほとばしる、医療全体から、社会全体から問題をあぶり出そうとしないいい加減な記事・・・記者は研修をやり直した方がよいと思う。
そうしたら、社会部じゃなく楽な部を選ぶのでは?

by internalmedicine | 2006-05-12 09:32 | メディア問題  

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