医介補復活?
2006年 05月 13日
ひいては、正規の医者以下で、僻地医療・過疎医療はせよというのは、僻地・過疎地を馬鹿にするものでもあるだろうに・・・
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国家試験受験資格、1年前倒しを=医師不足解消で特例申請へ-NPO法人
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060512-00000174-jij-soci
全国の医学部生や医師ら400人余でつくる特定非営利活動法人「医学教育振興センター」(千葉県浦安市)は12日、在学中の5年生でも医師免許を取得できるよう医師法で卒業後に限定している国家試験の受験資格を前倒しする特例措置を、6月中に内閣府に申請する方針を明らかにした。合格した学生医師に、構造改革特区に認定された県内だけで卒業まで通用する地域限定の医師免許を交付する。
1年早く免許を取得して働く医師を増やすことで、特に地方で深刻な医師不足解消を目指す。
(時事通信) -
医学教育振興センターって、私の認識では、医師国家試験の模擬試験などに関係してたところだと思うが・・・
僻地・過疎地医療に崇高な観点をもっていたとはにわかには信じがたく、単に、医者になるための安易なバイパス作りって気もする。
陸路・海路に乏しく、医師が未熟な自分しかいない状況・・・その時に味わう、苦悩と自らの限界と、その恐怖を味わったことすらない学生の安易な発想に、離島・僻地医療経験した医者ほど、同意しないだろう。僻地医療・離島医療ほど広汎な医療・破綻しない安定した人格、それを裏打ちする医師経験が必要である。
ただでさえ増大する医学知識の絶対量とその範囲の広がり・・・それを考えれば、こういう発想はありえないと私は断言したい。広く浅く各科目をローテートさせる新研修制度と整合性がないではないか。
そして、こずるい政府・役人が、このとんでも発想を過疎地勤務必修化などのごり押し手段の脅しの材料に使ってきそうな気がする。
by internalmedicine | 2006-05-13 11:41 | 医療一般