ボディーサーフィンやボディボーディングなどの頚椎損傷事故の分析
2006年 05月 16日
Risk Factors for Water Sports-Related Cervical Spine Injuries.
Journal of Trauma-Injury Infection & Critical Care. 60(5):1041-1046, May 2006.
後顧的な研究、頚椎損傷の重症度をカルテから評価し、外傷のメカニズムと外傷時の活動状況を評価したもので、ボディーサーフィンやボディボーディングなどのWave forced impacts(WFI)による原因を精査。浅い潜水(SWD)による外傷との比較。
100名の患者(平均36歳)、89%が男性、62%がハワイ在住にあらず、75%が大柄
レントゲン上骨折、不全脱臼、脱臼のない患者は有意に高齢 (48 vs 32 歳 , p < 0.0001)
以前から頸椎異常の指摘の率が高い (65% versus 15%, p < 0.0001)
WFIの77%は非居住者。WFI患者の平均はSWDに比べ高齢(42 vs 25歳)。96%がショアブレイク海岸に関する事故である。
結論、WFI頭部外傷はショアブレイクで生じ、未経験ということに起因する。大柄な40歳代ので多い。脊髄狭窄や頚椎症などが頚部損傷リスク増加と関連し、過伸展・過屈曲などのインパクトがそのリスク増大に関連する。
日本からサーフィンに行く人たちは注意を要しますな・・・・慣れないところでは地元の人から情報を得てから・・・
by internalmedicine | 2006-05-16 11:21 | 医療一般