フジテレビ
2006年 05月 17日
って問題になっているのも、マスコミも一役かっている。
ワクチン接種禍という造語の元、日本のワクチン行政は、“ワクチン接種禍”とやらで、ずいぶん諸外国と異なる様相を呈しております。これも、ワクチン=悪者という一方的報道による接種率低下という側面があります。メディアのやり口のひとつに悪者を作り上げ、勧善懲悪の善として自らの役割を作り上げ、悪をやっつけるという水戸黄門的報道・・・それによって見過ごされた社会構造の問題点や誤りすり込まれた情報・・・彼らは何の反省もなく、メディア事態の自己陶酔・自己満足の放送を作り上げているのです(その背後に巨大な既得権益を得ながら・・・)
昨日(H18.5.16)のフジテレビ系の午後7時からの医者たたき番組は、とんでも番組だったようですね。予想通り・・あるある大事典などのとんでも健康番組を作ってる局だけはある。このテレビ局では変な注射まで放送(http://intmed.exblog.jp/2815582/)しています。
テレビ局の医者たたきは年々エスカレートするばかり・・・ほとんどは、ある医療事故を紹介して、”被害者”側の視点からのみ報道、その背後にある問題点、とくにシステム上の問題点は置き去りにして、医者個人の人格批判、そして、高給であるとのミスリーディングなどステレオタイプの報道ばかり
なかでも、番組内の元スポーツ選手の体験談は、医学的に処置としてあり得ないことを当然の治療として紹介し、夜間受診した非専門医の前医を批判。
結論は、“これからは熱が上がればすぐに受診すると決めました”・・・と・・・番組では前医がすべて悪いということに!
(詳細を検討予定)
ある事件・事故が有ったときに、被害者の話ばかり聞くことは、まともな放送・報道ではありえないことです。おそらく、医療事故を起こした病院は名誉毀損訴訟などはおこないだろうというメディアのおごりなのでは・・・そろそろ対象の医療機関・医師会など法的に対処すべき
ところで、いつも不思議なのは放送局がこういう医者たたき番組を行ったときは、その後必ずと医って良いほど、国民負担を増す法律の改定や診療報酬改悪が控える・・・世論の地ならしとして医者たたき番組があるのではないかと思えるタイミングで・・・
“厚労省記者クラブ”のありがたいおつげでもあるのだろうか?
結局、スポンサーだらけの民放テレビ局にまともな報道ができようはずがない
小泉施策による国民皆保険の崩壊へのとっかかりは、特区利用になるなし崩し的医療制度いじり・・・国民からの声ではなく、トップダウン的な方法の利用
具体的には、外資医療機関参入、医療保険への民間参入、外国人医療従事認可など・・・ことを性急に動かしているようである。総理・総裁がかわる前にできるだけ実績を作っておきたいのであろう。(そういう動きは竹中の動きをみればよく分かる。メディアへの寛容性は政府の動きとシンクロしているからであろう・・・)
対する、日本医師会は情けない限り・・・
もう一つの問題は、テレビに頻出するタレント化した医師たちの存在
医師の代表としてはサンプルから逸脱した人たちが代表のようにして発言すること
そして、まっとうで大事な提言もテレビ局側に編集されてしまっている(テレビ出演経験者から聞いた)
・・・医者が悪い・・・のミスリーディングへ荷担していることだけは覚えておくべき
ブログなどで発言している人たちが多いのだから、編集されたことや良い足りないことを表現する方法は多い。・・・是非活用してほしいものだ。
フジテレビ・健康情報番組サマリー:
健康を守るには、民放は見ないことが肝要である。
(メディアバイオレンス、氾濫する健康有害情報、医療機関との関係悪化を促進する報道など)
主題から外れるが・・・昨日、メディアの恣意性を示唆するおもしろい報道があった
★1世帯平均の貯蓄額1728万円、3年連続で増加
総務省が12日発表した2005年の家計(2人以上の世帯)の貯蓄
・負債調査によると、1世帯平均の貯蓄は前年比2・1%増の1728万円
だった。調査は02年から始めており、03年以降、3年連続で増加した。
株価の上昇に伴い、保有する有価証券の時価が同22・7%と大幅に
増えたのが要因だ。
・・・・
貯蓄は、預貯金や保有する有価証券の合計を指す。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060512i312.htm?from=main3
その大元が・・・この図
↓
この分布の偏在性を見れば、平均では分布の代表値として何の意味もない
記者が馬鹿なのか、情報提供者が馬鹿もしくは何らかの意図をもっていることがわかる。
さらに、この貯蓄の中に生命保険が含まれることを表にだそうとしない
http://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/pdf/gk12.pdf
メディアが示しているのは・・・世の中、貯金も増えました。で・・・そろそろ、消費税を上げても良いですよねぇ・・・あるいは・・・医療事故負担上げても良いですよねぇということなのであろう。
あれほど、医療施設での個人情報保護を批判していた日本テレビは、生命に関わらない自局の社員の不法行為は個人情報を盾に匿名報道ですと・・・
<盗撮>女子高生のスカート内を、日テレのアナウンサー [ 05月17日 11時29分 ]
横浜市西区のJR横浜駅自由通路で今年2月、女子高校生のスカートの中を盗撮したとして、日本テレビの男性アナウンサー(26)が神奈川県迷惑防止条例違反(盗撮)の疑いで、県警から書類送検されていたことが17日、分かった。保土ケ谷区検は今月2日付で起訴猶予処分とした。
・・・(中略)・・・
日本テレビ総合広報部は「社員のプライバシーにかかわる問題なので当社として話すことはないが、既にこの社員に対し適切な対応を取っている」と話している。【伊藤直孝】
懲役まで至る可能性のある個人情報保護法を守った病院を批判していた辛坊解説員にぜひ解説していただきたい。
辛坊
家族が行った時に、おれの父ちゃんか入院してるか知りたいんだ、と言った時に、病院は、出せません、って言ったの!それでいいのか、って話。だからこういう時には、こういう緊急事態の時には、誰がそこの病院に入院して、誰が被害に遭ってるのかっていう、名前は、キッチリ整理して、発表する必要が、病院もあるし、メディアもあるんです! (尼崎脱線事故時の対応について たかじんの番組で発言)
悪代官=フジテレビ・日本テレビ・TBS・テレビ朝日・TX・・・ですなぁ
by internalmedicine | 2006-05-17 09:43 | メディア問題