薬の副作用の頻度は民族間で異なる

まぁそうでしょうね・・・やっぱり日本は自国での調査が必要


Systematic review and meta-analysis of ethnic differences in risks of adverse reactions to drugs used in cardiovascular medicine
BMJ 2006;332:1177-1181 (20 May)

564の研究で民族及びadverse drug reactions (ADRs) について

心血管系薬剤の副作用のリスクがethnic groupにより異なる。

McDowellらは、心血管疾患薬剤の副作用についての24の研究のメタアナリシスを行った。

ACE阻害剤の血管性浮腫の相対リスクは、3.0 (95% CI 2.5 ~3.7)



ACE阻害剤による咳嗽相対リスクは白人に比べ、東アジアで2.7(1.6-4.5)


血栓溶解剤による脳内出血の相対リスクは1.5 (1.2 to 1.9)


人種・民族的な分類が副作用調査上必要である。


P450 (CYP) genotypeが考察されているようだが、食事の影響だってありそうだし・・ACE阻害剤の咳嗽頻度は日本が多いというのはしらなんだ・・

by internalmedicine | 2006-05-19 16:09 | 内科全般  

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