薬の副作用の頻度は民族間で異なる
2006年 05月 19日
Systematic review and meta-analysis of ethnic differences in risks of adverse reactions to drugs used in cardiovascular medicine
BMJ 2006;332:1177-1181 (20 May)
564の研究で民族及びadverse drug reactions (ADRs) について
心血管系薬剤の副作用のリスクがethnic groupにより異なる。
McDowellらは、心血管疾患薬剤の副作用についての24の研究のメタアナリシスを行った。
ACE阻害剤の血管性浮腫の相対リスクは、3.0 (95% CI 2.5 ~3.7)
ACE阻害剤による咳嗽相対リスクは白人に比べ、東アジアで2.7(1.6-4.5)
血栓溶解剤による脳内出血の相対リスクは1.5 (1.2 to 1.9)
人種・民族的な分類が副作用調査上必要である。
P450 (CYP) genotypeが考察されているようだが、食事の影響だってありそうだし・・ACE阻害剤の咳嗽頻度は日本が多いというのはしらなんだ・・
by internalmedicine | 2006-05-19 16:09 | 内科全般