トリ・インフルエンザワクチン(第一相試験)
2006年 05月 20日
鳥インフルエンザワクチンの話・・・
Safety and immunogenicity of an inactivated split-virion influenza A/Vietnam/1194/2004 (H5N1) vaccine: phase I randomised trial
The Lancet 2006; 367:1657-1664
病原性鳥インフルエンザH5N1は渡り鳥を介してアジア・アフリカ・ヨーロッパで広がっている。そして、ヒトへ被害を与える。
現在のH5N1種ヒト・ヒト感染は可能性は少ないが、将来のpandemicの原因となり得る。目的は安全性と免疫獲得の効果判断。
ランダム化・open-labelの非対照治験(phase 1)で300名のボランティア(18-40歳)で、influenza A/Vietnam/1194/2004 (H5N1)に対する6つの不活化ワクチン、
・7・5 μg (with adjuvant n=50)
・〃 (without adjuvant n=49)
・15 μg (with adjuvant n=50)
・〃 (without adjuvant n=50)
・30 μg (with adjuvant n=51
・・〃 (without adjuvant n=51)
2回のワクチン(0日目、21日目を受け、採血(0日、21日、42日目)でHaemagglutination inhibition、microneutralisationの検査
結果:
重篤な副作用はない。
1回注射後では一部しか効果がない。
30μgにて、greatest reaction(seroconversio 67% haemagglutinin-inhibition)
Adjuvantは低用量で改善せず、非アジュバント7.5μg、アジュバント15μg、非アジュバント15μgでは、seroconversion40%以上であった。
インフルエンザ流行マップをみると、意外にいまでもインフルエンザは終焉してないようだ。身近でも地域的症流行があると聞いている。昨年の沖縄の如く、季節外れの地域的な流行がある可能性がある。
・・・1昨年、夏にインフルエンザの迅速キット検査を行ったところ、適応外ということで査定されたことがある(・・・>返還請求したけど、認めず、馬鹿野郎と・・・こういうのを少額訴訟を本来はすべきなのだろう)・・・・こういうのまで・・・ノータリン朝日新聞は過剰請求と呼ぶ
by internalmedicine | 2006-05-20 09:49 | 感染症