viscous fiberという概念

アテローム硬化性血管疾患患者の二次予防に関する最新ガイドラインに書かれていたViscous Fiberというのは日本語で検索できるWeb上の記載が少ない。

まぁ信頼できそうなのは、引用ウェブでの記載程度か・・
他のサイトは粘稠性=可溶性とか、逆に、粘稠性=不溶性という混乱があるようである。

信頼できそうな英文だが、大学のWebサイトの訳をしてみた!


食物繊維は、元来植物の細胞壁である非消化性のポリサッカライドからなり、そのタイプは viscosity(粘稠性)、 fermentability(発酵性)、fecal-bulking(糞便膨張性)、water-binding(水結合性)によって分けられる。
不溶性・可溶性繊維は粘稠性とは異なる。
食物繊維は典型的に可溶性・粘稠性の繊維両者の性質を持ち、小麦、大麦、大豆、乾燥豆、エンドウ豆、柑橘系果物に多く含まれ、不溶性・非粘稠性の繊維は
繊維の両者の性質を具有する繊維が典型的ではあるが、全麦、ほとんどの果物に多く含まれる。
粘稠性は重要な生理学的な要素である。何故なら、栄養成分が十分に吸収されるためには小腸内での食物の通過が遅い必要があるためである。
この特徴は、血糖や食欲の調整に役立ち、胆汁酸再吸収の量を減らすことにつながる。不溶性繊維の健康上のメリットは水結合能と関連し大腸の通過時間を減少させることとなる。このことにより、大腸癌のリスクを減少させ、発ガン性のある老廃物に長の細胞が晒される時間を短くするという理論的根拠につながる
NorthWestern University

by internalmedicine | 2006-05-25 16:15 | 動脈硬化/循環器  

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