またも、長鎖多価不飽和脂肪酸ω3の不整脈・突然死予防効果示されず


Circulation. 2002;105:1897Miocardico (GISSI)などにてn-3 PUFAsの (1 g/d) 投与による抗不整脈作用による死亡率・突然死予防仮説が本格化し、2002年がこの話のピークであったと思う。


今回、魚及び魚脂 長鎖n-3多価不飽和脂肪酸(omega-3 PUFAs)の摂取が心臓突然死リスク減少に相関するといういくつかのデータがある。SOFA研究にてフォローアップ中央値1年間にてICD患者における心室性頻拍・死亡の抑制効果は見いだせなかった。


Effect of Fish Oil on Ventricular Tachyarrhythmia and Death in Patients
With Implantable Cardioverter Defibrillators: The Study on Omega-3 Fatty
Acids and Ventricular Arrhythmia (SOFA) Randomized Trial
JAMA 2006;295 2613-2619
長鎖n-3多価不飽和脂肪酸(ω-3 PUFAs)は突然死リスク減少、おそらく心不整脈の感受性減少に働くことによるという考えがある。
【目的】心室性頻拍・死亡への魚脂vsプラセボの影響
【デザインなど】 Omega-3 Fatty acids and ventricular Arrhythmia (SOFA)研究はランダム化・平行・プラセボ対照、二重盲検トライアルで26のヨーロッパの心臓クリニックにて施行
対象は、ICDsで悪性の心室性頻拍(VT)や心室粗動(FV)の既往のある患者で2001年10月~2004年まで登録
魚脂2g/日(n=273)とプラセボ(n=273)を割り付け、中央値356日(14-379日)
【主なアウトカム】VT or VF、全原因死亡
【結果】
プライマリエンドポイント発生:魚脂 81(30%) vs 対照 90(33%) HR 0.86(95%CI 0.64-1.15 P=.33)
研究1年以内にVT経験患者(n=411)のサブグループ解析:魚脂のHR 0.91(95%CI 0.66-1.26)
心筋梗塞既往(n=332)のサブグループ解析:0.76(95%CI 0.52-1.11)
【結論】ICDs患者の心室性期外収縮に対する魚脂によるω-3 PUFAs摂食の予防的効果のエビデンスは見いだせなかった





VT/VF既往患者でもリスク減少のエビデンスは証明できなかった。
JAMA. 2005;293:2884-2891.

否定的論文が多く出されているが、いづれも高リスク患者であり、一般住民レベルでいけばそのコスト効果はかなり下がるが、食事として魚類を考慮することはやはり重要と思われる。・・・ただ、あるある大事典などが主張するような劇的効果は期待しない方がよいという印象。

by internalmedicine | 2006-06-14 09:41 | 動脈硬化/循環器

 

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