機械的体外心臓マッサージ機器(AutoPulse)治験結果:生存率・生存機能も悪化

AutoPulse Assisted Prehospital International Resuscitation Trial (ASPIRE)

装置は“AutoPulse"やThumperョ 1007等があるようである。

今回の治験は“AutoPulse"
e.g.






Manual Chest Compression vs Use of an Automated Chest Compression Device During Resuscitation Following Out-of-Hospital Cardiac Arrest A Randomized Trial
JAMA. 2006;295:2620-2628.
高品質のCPRは心臓・脳蘇生を改善する。マニュアルの心臓マッサージと自動のautomated load-distributing band(LDB)心臓マッサージの比較。バイタル臓器の血流増加と心肺蘇生アウトカム改善につながる可能性

【目的】自動LDB-CPR装置を通常のemergency medical services(EMS)ケアに加えたときにマニュアルCPRとのアウトカム比較
【デザインなど】多施設・ランダムトライアル、US・カナダの心停止病院外発生患者
【介入】LDB-CPR装置(n=554) vs マニュアルCPR(n=517)
【メインアウトカム】プライマリエンドポイントは911コール後の4時間後の生存
セカンダリエンドポイントは、退院までの生存と生存者神経学的所見
【結果】プライマリエンドポイント(4時間後の生存): マニュアルl CPR vs LDB-CPR (N = 1071; 29.5% vs 28.5%; P = .74)
プライマリの研究対象にしぼると、、(n=767 24.7% vs 26.4% p=.62)

しかし、プライマリ対象者では、生存率は退院時9.9%、マニュアルCPRでは9.9%、LDB-CPRは5.8%であった。
(P = .06, adjusted for covariates and clustering).

退院時の脳パフォーマンスカテゴリー1・2はマニュアルCPRで7.5%、LDB-CPRで3.1%(P=.006)
【結論】LDB-CPR装置の使用は神経学的アウトカム悪化、生存率悪化と相関
装置デザインや戦略を再評価する必要がある。




一部報道では、良好な成績であるという記事もあった



人工呼吸もそうだけど、人間の手の方がまだまだ良いことが多い世の中

by internalmedicine | 2006-06-14 11:52 | 医療一般  

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