褥瘡対策器具は高い方が良いとは限らない・・・>業者べったりの厚労省役人さんたちへ



介護保険というのは馬鹿役人と、科学的エビデンスというのが全く分かってない馬鹿教授や学校の先生たちの机上の空論の集大成であり、彼らの利益のためだけの存在する制度と私には思える。

科学的エビデンスを提示せず、介護・医療機関に、法律で決まってますから、閣議で決まってますから、通達で決まってますからと無理強いばかりを行い、方法論の科学的妥当性に関して全く、補正どころか、かれらに都合の良い、制度改定・通達だけを繰り返す。


このような制度矛盾を放置し続けているかぎり、確実に、良貨は悪貨を駆逐することとなるだろう。彼らはその制度に対する批判さえ許さないという態度で有り続けている。

朝日新聞で寝たきり=日本の医療が原因(北欧には寝たきり存在せず)と主張し、褥瘡は医療関係者の怠慢のため・・・とやって国立大学教授様になった方(Big Bear)や東北の教授様が、ねたきりが日本の医療のせいであると一方的に主張して、介護保険を導入してどうなったかというと、箱物だけが増え、そして、今度は医療的長期療養が必要な患者さんたちが路頭に迷うという制度をもたらし、今後、この改悪はしばらく日本の長期療養者やSedentary populationを苦しめることとなるだろう。・・・誰がこのような血管制度を作り上げた真犯人であるかを、国民はもう一度考えてみるべきである。

かたや、医療関係者に反省点がないかというと、日常診療においてその実証を怠っているという点で反省すべきだと思う。科学的エビデンスを検討することなく、事なかれで、素人の役人の言うがまま、専門家風情の顔をして全く医療のことをしらない福祉専門家の口出しのまま、放置されている日本の長期療養・・・


愚痴が長くなったが・・・床ずれの医学というのはそのへんの矛盾点を多く露呈する分野である。うそ常識がまかり通る分野であり、医学的専門家が積極的に介入すべき分野と思う。そうすれば、素人同然の馬鹿教授や馬鹿役人に制度をむちゃくちゃされないはず・・・だと思う(エビデンスはないが・・・)


褥瘡は、局所性野皮膚障害であり、圧力・ずり応力(shear)・摩擦、これらの組み合わせで生じる。

重症度分類:Box1
Skin classification scale from Nixon et al with permission of Blackwell

* Grade 0―no skin changes
* Grade 1a―redness to skin (blanching)
* Grade 1b―redness to skin (non-blanching)
* Grade 2―partial thickness wound involving epidermis or dermis only
* Grade 3―full thickness wound involving subcutaneous tissue
* Grade 4―full thickness wound through subcutaneous tissue to muscle or bone
* Grade 5―black eschar


病院・地域・ナーシングホームでは4%から33%のの頻度で存在する。

人的な体位交換 や cushions、mattress overlays、 replacement mattresses or pressure relieving bedsといったものが使われる。

41のRCTのシステミック・レビューでは、alternating pressure surfaceの有効性というのに疑問が呈されている(Cochrane Database Syst Rev 2004; CD001735.)。
空気充填型の袋をもつalternating pressure surfaceは、短期間に圧を上げ下げして、形状を変えることとなる。この器具は、2つの形態をもつものがある
一つは、小さいサイズのoverlay型であり、もう一つは完全に全体をカバーするfull sizeのmattressである。
値段が前者が1000ポンド、後者が4000ポンド(212円/ポンド:http://table.yahoo.co.jp/t?s=GBPJPY=X&g=w としたら21万2千円、84万8千円)



それで、

1)mattressとoverlayが予防効果に差異が無く、overlayがコスト効果的であるという論文で、1900の入院患者(55歳以上)で、Nixonらはoverlayで10.7%、mattressでgrade 2以上の褥瘡頻度であった。
BMJ 2006;332:1413 (17 June)

2)2つめはそのコスト効果解析で、特に短期滞在患者で有益であることがしめされたとのこと。
BMJ 2006;332:1416 (17 June)


イギリスでの入院患者では、対策されても10%も褥瘡患者がいるということを論文の主旨から逸脱して強調したい >馬鹿役人・教授・新聞社

地に足のついた研究を評価せよ

by internalmedicine | 2006-06-16 09:31 | くそ役人  

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