フラミンガム研究は他民族に適応できるか?

日本人は米国のものをすべて適応してしまいがちで、お偉い先生ほど本邦初公開といって一般医師へ無理強いする傾向があります。呼吸器系の呼吸困難度のHugh-Jonesの分類なんて滑稽ですらあります。

それはさておき、Framinghamによるリスク要因は、アスピリンの適応などを決めるため重要な指標です。Benefit and harm from low dose aspirin: overall absolute benefits and NNTs

中国人でのFramingham studyによる、“男性の10年リスクにおいてCHD死亡予測率は20%だったが、実際には3%”ということからもわかるとおり、どうもoverestimateされている可能性があります。

日本人にもその傾向でしょうか?

Predictive Value for the Chinese Population of the Framingham CHD Risk Assessment Tool Compared With the Chinese Multi-provincial Cohort Study
JAMA. 2004;291:2591-2599.
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Framingham heart studyは冠動脈性心疾患リスクの評価ツールとして確立することの手助けとなっているが均質な正常は他の人々への適応ができるのか?
別の地域人民への適応時に再現性はどうなのか?
中国人への適応評価
Chinese Multi-provincial Cohort Study (CMCS)から得られたものとの比較

CMCSコホートにFramingham機能を用いての評価はCMCSと類似:ROC面積はFramingham機能で男性0.705、女性0.742、CMCS機能で男性0.736、女性0.759
オリジナルなFramingham機能は絶対的なCHDリスクをoverestimateしている。
たとえば、男性の10年リスクにおいてCHD死亡予測率は20%だったが、実際には3%。
CMCSのリスク要因の平均値、平均CHD発生率を用いてFraminghamを再キャリブレーションするとCMCSコホートのFramingham機能のパフォーマンスが向上する。
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by internalmedicine | 2004-06-03 09:42 | 動脈硬化/循環器  

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