media violenceを厳格に取り締まれ! でなきゃ・・・また犠牲者がでるぞ!

佐世保の事件、同級生を意図的に殺傷したことが報じられてますが、ネットの影響をメディア強調しておりますが・・・・

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女児は今年5月、HPで物語も書いている。題名は「BATTLE ROYALEー囁(ささや)きー」。残虐シーンが社会問題化した映画「バトル・ロワイアル」になぞらえ、同じクラスの中学生同士が、ただ一人の生き残りをかけて殺し合う。
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引用(http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040603k0000m040145000c.html
毎日新聞 2004年6月3日)

この映画からの影響があったことは確かです。

夕刻には以下の報道がなされてます。
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<小6同級生殺害>事件前夜のTVドラマで実行決意
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040603-00001078-mai-soci
 長崎県佐世保市の市立大久保小学校(出崎睿子(えいこ)校長、児童数187人)の6年生、御手洗怜美(さとみ)さん(12)が殺害された事件で、家裁送致された同級生の女児(11)が、県警の調べに「テレビのドラマを見て(殺害を)やろうと思った」と供述していることが分かった。事件前日の5月31日に放映されたミステリードラマで、カッターナイフで人を殺害する場面があったという。女児は4日前にも殺害を実行しようとしたと話しており、このドラマが実際にカッターを使った事件の引き金になった可能性もあるとみて慎重に裏付け捜査を進めている。───────────────────────────────────



暴力的なテレビ番組・映画の影響が報じられ始めているのです。



“言論・報道の自由”という美名の元に問題ある放映がなされたことは反省されなければなりません。


日本の小児科学会の先生方、なにを黙ってるんです!!!

米国小児科学会では、このような警告がなされてます。
 
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放送・映画などが青少年へ与える悪影響 米国小児科学会
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・メディア暴力は子供の攻撃的行動を導きます。1000以上の研究でこの関連ははっきりしております。

・18歳まで平均的アメリカの子供はテレビだけでも約20万もの暴力シーンをみているとと推定されます。

・暴力のレベルはプライムタイム中より土曜朝の漫画の方が高い。プライムタイムは1時間に3-5つの暴力シーンだが、土曜朝は1時間に20-25。

・現実社会とファンタジーとの間を容易に理解できないため、メディア暴力は特に若年(8歳まで)にダメージを受けやすい。テレビや映画での暴力イメージは小さい子供へリアルにうつるようである。この画像をみることによりトラウマが生じることがある。

・メディア暴力は子供へ影響を与える
 攻撃的・非社会的行為の増加
 犠牲者になることへのおそれ
 暴力の感受性低下、暴力の犠牲者への感受性低下
 娯楽や現実社会での暴力への欲求

・メディア暴力は暴力によりどうなったか結果を示そうとしない。このことは漫画、玩具コマーシャル、ミュージック・ビデオで多い。結果子供たちは暴力行為に伴う影響がほとんど無いものと思いこむ。

・親はメディア暴力への影響を減らすため
 1日1-2時間にテレビ視聴を制限
 子供の観る番組をモニターし、暴力番組をみるのを制限
 暴力シーンを伴うミュージックビデオや映画を観ることを制限、視聴する音楽も同様。
 子供に暴力にかわるものを教える。

・親はメディアリテラシー技術を身につけさせること
 ファンタジーと現実社会との区別
 現実社会での暴力の結果生じたことを教えること
 子供とテレビをみて、放映された暴力行為・画像について議論する。こどもに同じことが現実社会で生じたら、なにが生じるか聞くこと。だれが死ぬ?誰が刑務所へ行く?誰がかなしむ?暴力で問題が解決するか、新たな問題を作るか?
 テレビ、映画、ミュージックビデオを観た後にどう感じたかを親が聞くこと
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自主規制ではてぬるいということは自明です。公的なメディア・報道検証機関をつくり、科学的検証と外部監視機構をつくるべき時期だと思うのです。

by internalmedicine | 2004-06-03 12:33 | メディア問題

 

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