トランス型脂肪はインスリン抵抗性を促進
2006年 06月 20日
糖尿病・心血管・脳血管イベントに重要であろうと思う。ただ、日本のメタボリックシンドロームの診断基準はその臨床的根拠に乏しいにもかかわらず、専門家以外に、概念が暴走している傾向にあると再三述べている。腹囲測定の根拠となるデータに関して疑念が生じている。
この辺の、研究者やあいかわらずの馬鹿役人&メディアの暴走を切り離しながら、インスリン抵抗性の問題は、勉強し続けなければならないと私は思う。
ADAのスピーチセッションだが、興味ある発表・・・トランス型脂肪はインスリン抵抗性を促進するらしい。
第66回ADA(ワシントン)年次科学セッションにてKylie Kavanagh(をWake Forest Univ.)が、トランス型脂肪を含む西洋スタイルの食事で飼育したおす猿は、olive oilのような単飽和脂肪酸で飼育した猿に比べ、1.8%体重増加する・・・と発表。
全カロリー中のトランス型脂肪の比率は8%であり、研究期間中、2群では体重の増加は有意差無し。CTを用いた検討では腹部に30%以上の脂肪集積
要するに、内臓脂肪だけが増加したと・・・
“りんご”型体系が糖尿病・心疾患リスクを増加させるという仮説からメタボリックシンドロームという概念が構成されていると思うのだが、一部hydrogenated vegetable oilあるトランス型脂質はそれを促進する可能性があること
健康エコナは“コナクッキングオイルには、・・・・・総トランス脂肪酸が5.2 %と、表の3-1 で示された他の日本で市販されている植物油の0.4 から2.3 %と比べまして、高濃度に含まれております。”とされるのに・・・人間ドック学会ご推奨とのCM、今朝もみたが・・・この学会はまともな学会なのだろうか?
「ジアシルグリセロールが、高中性脂肪者の改善に有用な油であることを認め、これを食生活に応用することは、生活習慣病予防において大きな意義がある」のかしらんが、他植物油に含まれるトランス型脂肪酸は無視?・・・これは以前から議論されているところであり、これを軽視するのは問題じゃないだろうか?
まぁエコナは一部消費者団体が問題にしているようだが、そのエビデンスが少なすぎるので、その有害性に関して知識ある人だけが納得して食するべき食材であると思う。
故に、食品にはこの使用の有無だけは表示してもらいたい。
それにしても、軽薄な学会もあるものだ・・・
by internalmedicine | 2006-06-20 12:12 | 動脈硬化/循環器
