TBSは電波停止した方がよい:生じるべくして生じた白インゲン健康被害
2006年 06月 21日
医療従事者のためのEBMサプリメント事典・・・なる本を手に入れた。
それによると・・・(一部抜粋)・・・
白インゲン豆
学名:Phaseolu vulgaris
英語名:Common Bean、Kidney Bean、White Kidney Bean
抽出物は、α-アミラーゼ阻害作用を有する成分を含むため、炭水化物の吸収遅延による抗肥満作用や抗糖尿病作用が示唆されている。
基礎研究や臨床試験はまだ十分でなく・・・
抽出物摂取は、悪心、嘔吐、胃痛、下痢を生じうる(FDA Center for Food Safety and Nutrition)
未調理の白インゲン豆摂取は、嘔吐や下痢を生じうる(Gruenwald)
他、理論的に薬剤との相加作用・相乗作用の可能性、サプリメントとの相互作用の可能性なども記載されている。
専門家が監修としているようだが、成書に有害性が書かれているのに、放送局側の未熟な実験を根拠に安全と主張・・・専門家というにはあまりに軽薄・浅はかさ。この 大学の栄養学科の科学レベル自体も疑う。
共同通信によると・・
とのことだが、安直な実験で安全だと判断し、まともな専門家を監修として採用したとはいえないそういう放送局の自主的ガイドラインをどうして信用できるのだろう・・・
白インゲン豆ダイエット法の番組を見た視聴者に健康被害が出た問題で、総務省から警告の行政指導を受けたTBSは20日、「再発防止に全力を傾ける」とし、「食品の安全性に関する番組制作ガイドライン」を制定したと発表した。
ガイドラインには、調理した飲食物を薦める番組の制作に当たって、安全性について必要な専門的知識を持つ複数の監修者を置くことや、視聴者が十分理解できるように調理法を説明することなどを明記。安全が事前に確認されない限り、番組を放送しないことを定めている。
TBSは25日放送の自社検証番組「TBSレビュー」で今回の問題を取り上げるとともに、ガイドラインの周知徹底を図るため研修セミナーを開いて関連番組のスタッフに受講させる方針。
TBSがこれまでに確認した被害は1149件に上り、うち入院したケースが122件あったという。
再三のべるが、有益性・有害性も確立してないものを十分な注意も与えず、怒るべくして起きた健康被害と言えるぴーかんバディの放送被害。
冒頭の既知の副作用の問題点や他の食物・薬剤との相互作用は放送されていない。特に相互作用関係に関してはこの時点でもふれられていない。
・・・自主性にまかせるのはほとんど無理という判断を総務省はすべきなのである
こんな番組は打ち切りのはずだが、なぜか継続している
自社検証番組「TBSレビュー」というので、検証するそうだが・・・
TBSは肝心なことを忘れている・・これは関東ローカルであり、健康被害を受けたのは全国なのである。
すこしでも反省しているのなら、健康被害を生じた番組時間帯に放送すべきだろう
自局内の審議会も機能してないようですので・・・
・・・総務省さん・・・もう・・・電波停止で良いのでは・・・・
この番組は、持ち込み企画の疑惑があり、yahoo!ショッピングなどとの連携が強く疑われる
Yahoo 知恵袋などとも・・・
総務省は是非ともこのあたりも注目していただきたい・・・Yahoo!なども総務省管轄だろう。
民放の一番組が公共の電波をつかって、情報番組の形を借りて、特定の業者の金儲けに関与する・・・十分、電波局免許停止の条件に当てはまるとおもうのだが・・・
当方関連ブログ)
http://intmed.exblog.jp/3582356/
http://intmed.exblog.jp/3602497/
<追記>
<TBS>「白インゲンダイエット」で社長ら処分
TBS系の健康番組「ぴーかんバディ!」で紹介された白インゲンダイエットを試した視聴者が下痢などの健康被害を訴えた問題で、TBSは26日、井上弘社長が1カ月分の報酬の30%を自主返上すると発表した。
また、城所賢一郎、石原俊爾両取締役の報酬1カ月分を20%減らすほか、編成制作本部担当局長と担当部長、プロデューサーを出勤停止3日、チーフディレクター1人を同2日とする社内処分を出した。(毎日新聞) - 6月26日20時6分更新
・・・なんて、甘い処分なんでしょ。
Yahoo!は、この番組とリンクしているようで、
http://my.chiebukuro.yahoo.co.jp/member/myspace.php?writer=yjchiebukuro_pi_kan
・・・まだまだ番組を中止しない理由というのは何らかの契約でもあるのだろうか?
by internalmedicine | 2006-06-21 17:40 | Quack