HPV感染もコンドーム使用で低下
2006年 06月 22日
性器のヒト・パピローマウィルス(HPV)感染は、性的活動盛んな若い女性ではcommonである。特にある種のHPVはanogeital cancer(肛門性器癌)やいぼと関連がある。
男性のコンドーム使用は女性のHIVの性的伝播リスク減少することのエビデンスが存在したが、HPVリスクに関してはそのエビデンスは存在しなかったとのこと。
NEJM Volume 354:2645-2654 June 22, 2006 Number 25
HPV感染は、
コンドーム使用:37.8(100人年)
コンドーム(時間あたり5%未満):89.3(100人年)
補正ハザード比 0.3(95%CI 0.1-0.6)
HPVの高リスク・低リスク、HPVタイプ5,11,16に限定した解析でも同様な結果
子宮頚部上皮内病変は32人年リスクで認めないが、コンドーム使用しないか、頻度の少ない対象者である97人年リスクで、14病変みとめられた。
結論:性的活動の盛んな女性は、コンドーム使用により頸部・外陰唇HPV感染のリスクを減少させる。

どうも、これをみると、コンドーム使用も重要だけど、numbers of new partnersがより問題のような気がする・・・若い女性の性的乱れは自分の体を傷つける可能性がある。
子宮頚部癌すべてがHPVによるものというわけではないし、患者さんに対する偏見とならなければ良いのだが・・(ref. Journal of the National Cancer Institute, Vol. 87, No. 11, 796-802, June 7, 1995)
by internalmedicine | 2006-06-22 10:36 | 感染症