子供に牛乳を与えるな:商用ミルクのホルモン作用:性臓器未成熟ラット子宮重量増加


ヒトの論文ではないので、ダイレクトな証拠というわけではないが
生殖器未成熟な年齢での、商用牛乳投与は内存するホルモン物質の影響で、性ホルモン関連臓器の発達を促進させる可能性があるとのこと


日本の研究者の発表だが、牛乳スポンサーの関係で、メディアで報道されることはないかもしれないが・・・


論文:Commercial cows' milk has uterotrophic activity on the uteri of young ovariectomized rats and immature rats
Int J Cancer 2006;118:2363-2365.


<Reutersから>
商用の牛乳は若年卵巣摘出後で性的に未成熟な場合子宮のサイズを大きくする・・・もっともラットの話ではあるが・・・

山梨大学のAkio Sato(佐藤章夫)らの発見で、商用の牛乳が有意に生物学的なホルモン的影響を与えるという話で、

卵巣切除ラットでは、ホルモン無しの人口牛乳より商用牛乳投与されたラットで有意に絶対的・相対的子宮の重さがある。

エストロジェン溶液を含む人口ミルクと、商用ミルクでは有意差がなかった。
同様に、未成熟メスラットでは、商用ミルクは、人工ミルクより有意に子宮の重量増加。子宮の大きさはミルクをのんだラットで重量増加。

斉藤章夫氏はミルクや乳製品摂取は最小限にすべきと主張。性ホルモンを有することから、ホルモン関連の癌発生(男性の前立腺癌、女性の乳癌・卵巣癌)と関係も考慮される。そして、成熟前の子供に牛乳を推奨してはならないとのこと



牛乳神話というのは恣意的なのか、自然にできたのかしらないが・・・現在国民的な健康問題である肥満、子宮・卵巣癌・前立腺癌などの性ホルモンと関連の深い疾患などに悪影響を与える可能性がある。
週刊誌の記事にお役人が反応を示すほど、牛乳関連はメディアに対して強い力を持っているようである。果たしてあまねく安全なのか、許容量など設定が必要なのではないか地道な解析をしてほしいものである。

ref.)牛乳関連・・・ブログ

「牛乳はこんなに身体に悪い」(新潮45 6月号)に対する農林水産省の申し入れ


牛乳は肥満の元・・・・カロリー摂取増加が主因


カルシウム+ビタミンDサプリメントの効果・・・骨折予防効果なし、腎結石増加、直腸癌予防効果なし

by internalmedicine | 2006-06-22 16:03 | 医療一般

 

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