B型肝炎ウィルスの3次元構造:Geodesic dome


3億5000万人のヒトがB型肝炎に感染してるらしく、日本でも最近、予防接種での感染が問題になっている・・・そのにっくきウィルスの立体構造は・・・

The Scripps Research Instituteにて、ウィルスの3次元構造観察の話


おなじみ電顕写真
    ↓


cryomicroscopyという方法らしく、トランスジェニック・マウスからのHBVカプシドと患者血液サンプルからのビリオンのnativeな構造を解析したもの



3-Dマップにて、分子サイズという面ではヘモグロビン分子の10倍と巨大であり、ヒトのゲノムのようにDNAの二十螺旋であり、カプシドにより密閉されている。正二十面体対称(icosahedral symmetry)で、Geodesic Domeと類似しているとのこと。

カプシドそれ自体は、脂質二層により外側エンベロープ内に含まれ、ヒトの細胞膜に類似する。B型肝炎ウィルスの膜は糖蛋白スパイクでstudされており、感染時、肝臓細胞の受容体に結合する部位となる。

B型肝炎感染細胞内で、ウィルスDNAの転写によりカプシッド内に入れ込まれるRNAのタイプが産生される。
カプシッド内では、逆転写により一本鎖DNAのコピーが、作られ2重鎖DNA合成のtemplateとして作られる。

"トランスジェニックマウスにて、異なる密度のカプシドが見られ、低密度カプシドはウィルスDNAやRNAを含まないもので、高密度はDNA intermediateを含むものであった。



Geodesic domeは、直線形の成分で作られた構造の中で、容積/重さ比率が最も高い構造。個々の支柱で作られる構造より遙かに丈夫らしい。ただ、建築中、わずかに動かしたり、地上にに、“限界量”に達する新しいドームとなることがよくあるとのこと。
(要するに、作りにくい?)

1)非常に高率がよいと主張、床面積が30-50%少なく、2)外表面が他と比べて少なく、冷暖房効率がよいとのこと・・・ほんとかよ?

by internalmedicine | 2006-06-26 17:05 | 感染症  

<< グラム陰性関連血液感染再興 身体的多愁訴患者 と 身体化障... >>