医療ミス隠蔽の患者側への影響

医療ミスというのも、不可避の合併症まで含む如く報道され、司法判断もそれに引き面れる形でぶれてきているようである。一定程度の蓋然性にて出現する合併症にまで責任追及されている。100万分の1の蓋然性でも責任性を追求されている現実がある(e.g. **)

エラーという言葉は、統計学を履修した人なら、さほどネガティブに受け止めないと思う。恐ろしいことに、P<0.05という世界で作られた論文で構成されている医学の世界・・・これをP<0.00000001に矯正して適用せよとの司法判断が相次ぐ



辞書を参考にすると、エラーとミステイクの区別がより分からなくなる。
Error(Excite辞書
1 誤り,間違い 《★【類語】 error は誤り,間違いを表わす一般的な語で道徳上の誤りをさすこともある; mistake は基準または正解から外れた誤りまたは判断の誤り; blunder は「へま」で非難の意が含まれる; slip は不注意による軽い誤り》.
2 考え違い,思い違い,誤り.
3 (道義的な)過失,罪.・・・・

などとある。


さらに、“ミス”という言葉・・・医療ミスという言葉に振り回されている・・・和製英語が状況の混迷度を深める

医療ミスという言葉を使わないことのみがこの混迷を防ぐ手段と思われる。

エラーを隠蔽する行為がもたらす影響という論文があった・・・さほどQualityは高くなさそうだが・・・

Disclosure of Medical Errors: What Factors Influence How Patients Respond?
Journal of General Internal Medicine, Volume 21, Number 7, July 2006, pp. 704-710(7)
非公開は受診医を変更する尤度増加し、患者の満足度・信頼度を減少させる。非公開は法的アドバイスを求める尤度増加し、アレルギー起因のエラーの状況を見逃したときの反応において陰性の情的状態と相関する。しかし、法的アドバイスを求める反応や情的反応に関しては統計学的な有意差はない。

ポジティブな人間関係もコストを放棄するという申し出も、統計的に患者の反応に、重要な影響を与えない。



常日頃良好な関係であっても、隠蔽は患者側のネガティブな情的反応・行動をもたらし、受診医を変える・・・まあ当然の結果か


最近は配慮のないテレビ番組、特にバライティー番組が疑似医療情報を流すことが多く、多くの医師もそれに関与していることを嘆かわしく感じる。医師の怠慢による医療ミス・・・それ以外の考察が全く見られない。医師という職業の存在が悪であるかの如く放送し、出演する医師はいつもおなじみの面々・・・メディアの世界に魂を売った連中。

医療過誤の半数以上の当事者は看護師であり、背後にシステム不備がある。そして、システムを整備するには相当のコストが必要であり、年々それに振り分けられる原資が減少している現実・・・それを真っ向から取り組み姿勢が全く見られない。
民放だけでなく、行政側に偏った、記者クラブ出身者である論説者をそろえたNHKの方がたちが悪い放送を行っている現実もある。・・・昨日も、午後2前に厚労省御用達:“院内感染症はみな医療機関側が悪い・厚労省わるくないもん”報道あり

by internalmedicine | 2006-07-04 10:01 | 医療一般  

<< 酸素缶:内容も問題有り、宣伝方... 低炭水化物・高脂質食の健康被害... >>