酸素缶:内容も問題有り、宣伝方法も問題有り
2006年 07月 04日
報道と宣伝をミスリードするのはいかがなものか?
ケータイ酸素缶でスッキリ
通常の空気は酸素21%程度だが、酸素缶は95%の濃度。
松下さん あんたの宣伝は変だ・・・でふれたが、健康増進的な意味合いでの酸素療法というのはリスクを考慮すべき
この対象商品は酸素濃度が高く松下電器の低濃度酸素療法よりはるかに危険性が高いと考えられる。・・・厚労省からなんらかの制限が加われるべきである。
宣伝を報道の如く行うライブドアは、その企業の信頼性をそこなっても良いと思っているのだろうか?・・・それほど追い詰められている?
(健康な)人々に対しては酸素投与で得られる利益というものは何もなく、不必要な危険に晒される可能性がある("people have nothing to gain by frequenting oxygen bars, and subject themselves to unnecessary risk,")(FDA/Office of Public Affairs)というのが一般的なところだろう
一応、有害性の一部を紹介しておく
・白内障の可能性
・中枢神経への毒性:けいれんなどの可能性:酸素誘発性のけいれん(HBOのケースでではあるが同様の危険の可能性)
・急性肺障害、無気肺(*)
・熱傷(火気による引火)
・慢性閉塞性肺疾患などを有する場合炭酸ガスナルコーシスの可能性
いんちき治療の歴史をみると、思いついたものが直に健康器具などに化けるようである。
どうも、Quackというのは実は人間にとって本質的なものなのかもしれない。
(Quackの記念すべき第一号健康金属メタル 1801年)
Atkins Dietも、含まれるのが興味深い
今度は、馬鹿メディアがこぞって宣伝しているDetoxも是非入れてほしいものだ・・・Quackwatchはすでに取り上げている
by internalmedicine | 2006-07-04 10:34 | Quack