ベーチェット病に対して亜鉛硫酸の効果あり


Oral zinc sulfate in the treatment of Behcet's disease: A double blind cross-over study
Journal of Dermatology, Volume 33, Number 8, August 2006, pp.541-546(6)
ベーチェット病に対する亜鉛硫酸のランダム化対照二重盲験トライアル
ベーチェット病患者を2001年11月~2003年2月まで
臨床所見指数( clinical manifestations index (CMI))を測定
血中亜鉛濃度は30人の年齢性をマッチさせた正常人で推定
亜鉛硫酸100mgとプラセボ1日3回
治療3ヶ月後、患者を交差
血中亜鉛濃度は有意に血中亜鉛濃度が低い。
亜鉛治療開始群では、平均CMIは初月後有意に減少。
プラセボ治療にシフト後、CMI平均は次第に増加するが、4-5ヶ月治療前の状態よりは低い
プラセボ治療開始群では、最初3ヶ月はCMI平均は不変、しかし亜鉛硫酸投与後CMI平均は減少
CMIと血中亜鉛濃度の逆相関がみられた
副作用両群とも無し



亜鉛は亜鉛依存性の多くの酵素、いくつかのホルモンにおいて重要基礎的な細胞の反応に多彩な影響を及ぼし、さまざまな代謝疾患において多大な影響を及ぼす可能性がある。

感冒に関する不確定的な見解や味覚異常に関する1970年代研究、ただいずれも有効性のレビューは欠如している。


硫酸亜鉛に関しては、味覚障害治療に使われ、現実的にはpolaprezincが用いられている

プロマックの適用拡大に動いていると聞いているし、頭頚部癌患者に対するphase III研究もあるようである。

ZENITH studyでは亜鉛プールの補給という面で亜鉛サプリメントが有効
(American Journal of Clinical Nutrition, Vol. 82, No. 1, 103-110, July 2005)との論文もある。

ただ、亜鉛過剰状態というのも存在し、銅欠乏・鉄芽球性貧血の報告脊髄症の可能性もあり、血中濃度を無視した過剰な服用には注意が必要であろう。

by internalmedicine | 2006-08-03 10:07 | 医療一般  

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