WHO肥満戦略や健康21は、エビデンス無し
2004年 06月 08日
http://www.worldheart.org/pdf/activities.advocacy.obesity.statement.pdf
によると、子供を守るため・・・
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- 子供目当てのキャンディー、スナック、ファースト・フードおよびソフト・ドリンクスの広告を変更し、子供が通常みる時間や番組に健康を啓蒙する広告を見せること
- 果物・野菜を容易に使えるように
- 自動販売機の中身を不健康な食品から健康食品へ
- スーパーマーケットのキャッシュレジスターの周りに健康オプション製品を
- パッケージやレストランの内容は説明と納得(インフォームド・コンセント)を
- 健康な学校での食事を推奨
- グランドで遊ぶことやスポーツを推奨し運動増進を
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元ネタは、英国医学雑誌BMJの解説ですが、
肥満との戦い BMJ 2004;328:1327-1328 (5 June), doi:10.1136/bmj.328.7452.1327
“行政主導型の肥満対策で効果があるかどうか、そのエビデンスはいまのところない! エビデンスを構築すべきである。”という趣旨だと思います。
その一文を、日本政府、厚労省、目んたまをみひらいて、みてほしい!
"Adopted policies need to be tested scientifically, in well designed controlled studies, in order to evaluate and document the usefulness of each tactic. "
導入する政策は、各戦略の有用性の評価と分析のため、よくデザインされた対照研究で、科学的に評価を受けるべき
日本の行政に欠如しているのは、この科学的検討であるし、なされた施策の評価です。
集団として固定化された、官僚制度の致命的欠陥でもあるわけです。集団としての事故防衛本能のため、他集団・他者からの客観的評価をさけるそういう集団が、施策を握っているわけです。
年金にしろ、税金にしろ、何の事後評価無く、だれも責任を取ることなく、制作垂れ流し、しかも自分たちの造った城で余生を優雅に自分たちが過ごすそういうくされ役人どもの多いことが自明となりました。
“生活習慣と疾病予防・健康づくりとの関係等に関する科学的知見の更なる蓄積を図り科学的根拠に基づく運動の一層の推進を図るほか、「健康日本21」運動の中間評価を2005年度(平成17年度)に行うとともに、2010年度に最終評価を行い、その後の施策に反映させることとしている。”と2005年度中間評価をするそうですが、この中に、是非この運動の、コスト・ベネフィット検討入れてください。
形だけの再評価でないことを心より願う次第です
“生活習慣病”という病名は、その該当病名に罹患したひとの“自己責任”として、今後の医療保険自己負担を増やす根拠とする、あくどい魂胆だと、気づいている人おおくなりました。
くそ役人どもに、もうだまされないようにしなければ、なりませぞ、皆々様!
by internalmedicine | 2004-06-08 11:34 | 未分類