Interest Policy

世の中、金で動くんだなぁと・・・ボクシングの話を見聞きして改めて思う。

「空になっていたチャンピオン決定戦の興行権をあるジムがWB*から買い取り、審判やジャッジの人選などすべての決定権までも報酬を支払うジム側にあり、そのジムに属する選手は最初から絶対的に有利な立場」(週刊現代という週刊誌)だった試合を高視聴率で示される如く多くの人たちが見せられた茶番。これに公共電波を借用している形の民間放送が関与しているのだからタチが悪い。


医学の世界は、不公正さ排除にやっきになっているとおもう(ただし、外国の一流雑誌では・・・)

Interest Policy とは「金利政策」と訳されているのをみたが、金利とはInterrest Policyで、Interrestとは「利益」の意味を有するわけだから、本来は、「利益誘導型」の訳で良いのではないかと思う。医学的著作物とこのInterest Policyに関して近年大きな流れがあるようである。

JAMA 本日 速報版 The Influence of Money on Medical Science(JAMA published 7 August 2006)が流されている。内容は速報というべきものではないようだが・・・

部分抜粋:
利益誘導は、研究データ、統計解析、ゴーストライティング、製品に関するあらゆる側面のマネージメント、ジャーナルの考察にまで影響を与える。
事例としては、JAMA. 2001;286:89-91.JAMA. 2005;294:110-111.

仮にfor-profit companyが医学の発展に寄与したとしても、彼らにとってベストであることが是であり、コンサルタントや従業員に限らず医学へ影響を与えるのである。
、知識人、製造者、権威者がアカデミストであるとしても基金なしに臨床治験は不可能である。なにか適切な対処法はないのだろうか?
学術的医学センター、NIHなどの政府機関でさえ、この問題に直面する。リサーチ、レビュー、エディトリアル、コメント、概要などにも及ぶ

最大の問題点は、著者らが公表した財政的関係・内容を保障する方法がないことである。




この問題は、突如出てきたものでなく、JAMAは7月12日付の同雑誌にこのInterest Policyの対抗策を掲載し、その徹底を表明している。2007年1月から著者らの全員のInterrest Policyの公開、Acknowledge(謝辞)に掲載されたものまで公開を要求。



JAMAは1989年、研究の資産公開を求め、利益衝突を明示するよう要求(JAMA, Vol. 262, Issue 14, 2003-2004, October 13, 1989
そして、1991年、潜在的なものまで含め、開示するよう推奨している(JAMA, Vol. 266, Issue 2, 266-267, July 10, 1991

最近になり、医学研究を取り巻く環境に書かれてるが、国際医学雑誌編集者委員会(ICMJE, International Committee of Medical Journal Editors)の論文掲載を考慮する際の条件(Uniform Requirements for Manuscripts Submitted to Biomedical Journals: Writing and Editing for Biomedical Publication)が提示されている。この方針は他にもCouncil of Science EditorsWorld Association of Medical Editors同様の動き

by internalmedicine | 2006-08-08 09:52 | 医療一般  

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