イキイキモニター騒動

一連の動きは、嫌煙・好煙など、関係なく、医療保険にかかわる委員・委員会、官僚の無能さを示していると思う。現場軽視により現場に無為な混乱をもたらした責任は重い・・・どうせ誰一人責任は問われないのだろう。


ニコチン依存症を医療保険適用にという報道がなされる中・・・CO/ニコチン測定機器などが必要とのことで、この問い合わせも多かったとのこと(http://intmed.exblog.jp/3342199/


世相が浮き足立った中、"イキイキモニターが安価で使い勝手がよいという評判が関係者間であがる。

たとえば・・・
“禁煙サポートのツールに悩んでいましたが、呼気中一酸化炭素濃度測定器が国産化され「イキイキモニター」という安価な商品が登場したことを本書で知り、早速ホームページから注文しました(http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31614503)”


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4月1日から保険適応(このころ、毎日新聞 お馬鹿社説もあり)

ところが、ニコチネルTTS保険適応になく、現場では、『混合診療』の問題で実質先送り

その後の、協議会内部で混乱
診察料は保険診療、薬は自費診療・・・混合診療に当たる“中央社会保険医療協議会総会平成18年5月24日議事録
ニコチンパッチまで保険適用するという議論をした覚えはないので、そういう意味で手続き的にも疑問がある”


(混合診療くらい、考えつきそうなもんだが・・・こいつらは、ほんとに保険制度の専門家でかつ施策立案者たちなのだろうか?・・・低脳ぶり露呈 ・・・ほんとに、現場を知らない連中の集まり・・・なんだなぁ・・・)

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禁煙補助薬 「ニコチネル®TTS®」、条件付で薬価収載

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混合診療というリスクを負わずにやっと禁煙診療可能へ

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イキイキモニターが薬事法に基づく承認・許可を受けたものでないとの一部、関連ネット話題に

当初、保険医協会などのQ&Aに対し、厚労省担当者は、器具の種類は問わないとしていた。

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突如、東京などで、『イキイキモニターは薬事法の承認を得られていないのでイキイキモニターを使用するとして届け出たニコチン依存症管理料の届出は辞退するように』とのこと

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すでに、依存症治療していた現場に混乱

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取り消し通知ではなく届出辞退としたのは社会保険事務所にも非があるはずと、厚労省へ抗議殺到

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厚生労働省が8月4日付けで地方社会保険事務局宛てに出したニコチン依存症管理料の施設基準に係る届出に関する事務連絡。この事務連絡では、平成18年度診療報酬改定で新設された、ニコチン依存症管理料の施設基準に規定される「呼気一酸化炭素濃度測定器」は、薬事法による医療機器としての承認を受けているものでなくてはならない、としている。これは、販売名「iki iki Monitor」が、販売中止回収の指示が出たことを受けたもの。既に受理している届出書に記載した医療機器が、薬事法に基づく医療機器として承認を受けていない場合は、8月1日以降は施設基準に適合しないものとして取り扱われる。なお、8月31日までに「9月31日までに医療機器として承認を受けた呼気一酸化炭素濃度測定器を購入する」という旨を示した文書を提出すれば、継続して施設基準に適合しているものとして取り扱うこととしている。
http://www.wic-net.com/search/search.cgi?mode=search&linktype=index&issue=424&No=1)


・・・と、いつもの通達行政で終えたつもりの厚労省・・・

万事、この調子なんだよなぁ・・・一瞬先も予想できない官僚たちや何たら委員会の先生方たち・・・日本の医療に未来がないのもうなづけるだろ

by internalmedicine | 2006-08-11 09:03 | くそ役人  

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