小児救急の電話相談 誤判断の担保は?
2006年 08月 15日
小児救急の電話相談、携帯や深夜対応を 厚労省が通知
2006年07月11日asahi.com
04年度から始まった「小児救急電話相談事業」は、夜間や休日に「#8000」に電話すると、地元の小児科医の携帯電話に転送され、対処法や受診の必要性などの助言が受けられるシステム。
・・・以上のシステムが、どのようなアウトカムをもたらしているかを調査・報告するのは義務だと思う。
以下の、看護師によるトリアージシステムでは、500件に1件の、結果としての誤判断があったとの報告。・・・横浜市では、ボランティア医師の夜間時間外診療における誤診に関して厳しい判断が下った。
安心して医師が協力できる体制にしなければ、予算ばかり掛けて結局・・・何も残らないということになりかねない。
PEDIATRICS Vol. 118 No. 2 August 2006, pp. 457-463
ゴールは
(1) 看護師による処置推奨のコンプライアンス
(2) 24時間以内の死亡頻度や入院への照会の不足の可能性
(3) 照会不足の原因、小児時間外コールセンターでトリアージされた医療機関内での受けた医療
デンバーの小児病院時間外コールセンターの研究
カテゴリー分け
・4時間未満に受診
・翌日:4時間を超えて24時間以内受診
・後日:24時間を超えて
・自宅:受診無しの自宅でのケア
看護師トリアージのコンプライアンスを、推奨したものと異なる医療機関利用の比率と定義した。
32968のコール
21%が緊急、27%が翌日、4%が後日受診、48%が在宅推薦
緊急・在宅ケア推薦でのコンプライアンスは74%で、翌日受診推薦のコンプライアンスは44%
時間外コール後の1週間内の死亡はなかった
入院となった未照会比率は0.2%、599トリアージ毎に1件であった
<6週齢、>12歳、午後11時が未照会の多さと関連。
馬鹿役人どもが、IT企業をあまやかし、税金を無駄遣いして、自分たちは仕事をしたといって別部署で同様の税金無駄遣いを続け、出世→天下り→一部は、厚労省御用教授へ
↓
読売新聞九州版(http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_06081302.htm)
国の電子カルテ共有システム、福岡市など14地域で休止経済産業省が約59億円を投入し、2001年度に全国26地域で導入した電子カルテ共有システムが十分に活用されないまま、14地域で休止していることが読売新聞の調査でわかった。・・・(中略)・・・5地域が採択された九州・沖縄で順調に運営されているのは宮崎県だけ。福岡市は05年度、沖縄県沖縄市・具志川市(現うるま市)は02年度に完全休止。福岡県宗像市、熊本市は実質的に中核病院だけで運用され、医療機関との連携は行われていない。福岡市医師会は「ソフト改良や維持費のコストが高く、継続できなかった」と説明している。(後略)
やめた気持ちが痛いほど分かる。
新聞には、某メーカーのコーポレーションマークが・・・
by internalmedicine | 2006-08-15 16:41 | 医療一般