術後嘔気嘔吐の予防戦略(PONV)を外科医は実践すべき

手術後の吐き気・嘔吐っってのは1/3程度もあるらしい。むしろ術後疼痛より多い。
術後のQualityを低下させ、しかも誤飲・誤嚥の可能性を増し、術創のdehiscence、食道破裂、皮下気腫、両側気胸などのリスクを生じる可能性があり、術後回復を遅れさせる可能性がある。おそらくこのための年間コストは米国内で700万ドル。

無用な術後の吐き気・嘔吐を生じさせないために、PONVリスク層別化は必要。
PONV

A Factorial Trial of Six Interventions for the Prevention of Postoperative Nausea and Vomiting
Volume 350:2441-2451 June 10, 2004 Number 24
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術後吐き気・嘔吐の高リスク患者(リスクの層別化根拠::http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=retrieve&db=pubmed&list_uids=10485781&dopt=Abstract)のRCT
リスク層別化:PONV

ondansetron 4mgと無し
dexamethasone 4mgと無し
droperidol 1.25mgと無し
介入時1時間で割り当てを決める

Ondansetron、dexamethasone、droperidolいづれも約26%吐き気・嘔吐を軽減
Propofolは19%、nitrogenは12%減少
これらの薬剤の両者使用は単独使用と同等

結論:嘔吐介入は同等に有効性があり、独立して働き、もっとも安全で、あまり高価でないものを使用すべき。低リスク患者では中止する必要はあまり無い
中等症リスクでは単独介入で、高リスクでは複数介入が考慮
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by internalmedicine | 2004-06-10 12:06 | 医療一般  

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