スポーツ心臓突然死の検診

若年者のスポーツ心臓突然死にHOCM(閉塞性肥大型心筋症)と不整脈源性右室心筋変性症(ARVC)が大きなウェイトを占めているとのこと、検診でいかにこの事例を見いだせるかが問題。心電図検診で拾えるのならこのイタリアの検診システムは意味がないこととなるのだが・・・

JAMA. 2006;296:1561.

高校、大学の運動選手内の心臓突然死は、broad screening programで検出困難な構造的疾患が原因で生じている。
1982年、イタリアでは若年運動選手(12-35才)での義務的な出場前検診プログラムを制度化し、詳細病的聴取、理学検査、心電図を含む者であった。このプログラムの有効性を、検診した運動選手・非被検診被運動選手における突然死の一時的傾向で評価されたもの

検診前(1979-1981)、検診前期(1982-1992)、検診後期(1993-2004)で評価

被検診・非運動選手の心臓突然死頻度は定常で約0.8/10万人年

運動選手において
検診前:4.2/10万人年
検診前期:2.4/10万人年
検診後期:0.9/10万人年


減少の多数は、HOCMやARVCの死亡減少によるものが大きい


Journal Watchコメント:アメリカでこの結果を一般化することは困難であり、対照を持った介入でもないということ、心電図の独立した評価もできない研究である。
USよりARVCの頻度がイタリアで多いこと、現在のいろんなデータからくらべると検診前の死亡率が高く、たとえばUSの現在のデータと検診後期の比率は同等であることなども研究結果の解釈を困難にしている。


イタリアのスポーツ競技前検診システム徹底と年次的な死亡事故減少ということはわかるのだが、論文内容見るとやはり心電図による評価の部分が大きいようである。

by internalmedicine | 2006-10-04 18:02 | 運動系  

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