院内心肺停止後アウトカム予後推定:NSE

心停止後のアウトカムほ低酸素脳症の程度により決まると思われる。心肺蘇生後の回復患者は死亡・重症の神経障害(植物状態を含む)のリスク状態にあるわけだが、早期にこういう患者を同定することは倫理的・経済的な意味合いがある。院内での心停止後のNSEの予後因子としての役割について調べた結果、




そんなに、クリアカットではないとおもわれ・・・

Serum neuron-specific enolase as early predictor of outcome after in-hospital cardiac arrest: a cohort study
Critical Care 2006, 10:R133
Glasgow outcome scale (GOS)(PDF)にて第1群:GOS1-2、第2群:GOS3,4,5と区分け
第1群のGlasgow coma scale(GCS)は6.1 ± 3
第2群のGCSは、12.1 ± 3
(means ± SD; p < 0.001)

NSEサンプリングまでの平均時間
第1群:0.2 ± 8.3 時間
第2群:28.4 ± 8.7 時間
(p = 0.013)

6ヶ月後、良好アウトカムが9例(19.6%)
30名(69.8%)が脂肪、4名(9.3%)が植物状態

第1群の34名(81.4%)はメディアン44.24 ng/ml(8.1 ~ 370)で、 第2群よりNSE値が有意に高い(25.26 ng/ml, range 9.28 ~ 55.41; p = 0.034).

Early determination of serum NSE levels is a valuable ancillary method for assessing outcome after in-hospital cardiac arrest.

by internalmedicine | 2006-10-14 11:38 | 医療一般  

<< たばこと慢性膵炎 健康な子供へのカルシウム補給は... >>