たばこと慢性膵炎
2006年 10月 14日
慢性膵炎のうち、10-30%の患者は疾患リスクをもたない、いわゆる特発性の状態である。bimodalな年齢分布をします。小児期の重症の腹痛、構造異常や機能異常が少ない早期発症のICPと、後期の中年・高齢者に発症する軽度の腹痛や内分泌機能不全を伴いやすいタイプに分かれる。(Vleaveland ClinicのWebから)
Impact of Smoking on Patients With Idiopathic Chronic Pancreatitis.
Pancreas. 33(2):163-168, August 2006.
スイス、イタリアのセンターともに、喫煙者におけるICP患者の比率はバックグラウンド患者より有意に多い。
イタリア人患者において、喫煙が膵臓の石灰化リスク増加(ハザード比:2.09 95%CI 1.07-4.10)
喫煙は石灰化を呈するまでの時間が短い。
ヘビースモーカー(>20本/日)と糖尿病の発症頻度は相関する(hazard ratio = 3.94; 95% CI 1.14-13.6).
by internalmedicine | 2006-10-14 13:24 | 消化器