被害者(と思い込んでいる人も)は何をやっても良い?
2006年 10月 31日
赤いパトランプに吸い寄せられるように、重傷を負った家族を運んでもらいたい被災者が、数かぎりなく後を追ってくるのだ。
誰も、「 人命救助という仕事を、疎かに考えている者 」 などいない。
全員を救えない口惜しさに苛立ち、涙を拭いながら目的地に向かう隊員の背中に、「 人でなし 」 と叫ぶ人々の罵声が浴びせられる。
辛いのは、けして被災者だけではなかった。
呼吸も、心音も聞こえなくなった体を引き離し、次の怪我人のもとへ蘇生に用いる器具を運ぼうとすると、遺族から殴られた隊員もいる。
http://www.enpitu.ne.jp/usr7/bin/month?id=73529&pg=200501
◆日航機墜落:
遺体確認が難航したため何日も腐臭の漂う中徹夜し、日航社員との区別がつかない遺族たちには怒鳴りつけられ、それでも裏方として報道されることもなかった人々もいたのだ。
遺族から殴られ鼻血を流している社員にも「我慢するんだぞ。我々は裏方に徹するんだ」と諭すしかなかったと、大手葬儀社の常務は語る。
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=324442&log=200508
◆産科:
亡くなった母親は後で死亡率の高い羊水塞栓症だったことが分かったが、直後には医療ミスを疑われた。遺族から殴られ、警察では六時間も取り調べを受けた。
http://sword.txt-nifty.com/library/2006/10/_19__d498.html
◆いじめ:
「娘が学校でいじめられた。仕返しにやった」。27日、宇都宮市で登校中の小学生の列に車で突っ込み、さらに刃物と拳銃を手に近所の家に上がり込んだという男は、そう供述している。「いつかこういうことがと思っていた」と近所の住民。だれか男を止めることはできなかったのか。
殺人未遂などの容疑で捕まったのは、藤田七生容疑者(64)。現場は藤田容疑者の自宅の目の前。集団登校の集合場所の近くだった。この学校に藤田容疑者の娘も最近まで通っていた。
藤田容疑者は児童の列に車で突っ込み、さらに近くの民家に車を突っ込んで止めた。
そして、この家に玄関から土足で上がり込んだ。
この家の人によると、両手に刃物と拳銃を持ち、無言のまま、廊下を3メートルほど入ってきた。
2階から階段を下りてきたこの家の長男の会社員(45)が、後ろからかかえて外に引きずりだした。
「息子がいなければ死んでいたかもしれない」。長男の母親(70)は興奮ぎみに話した。
「娘がいじめられている」などと主張する藤田容疑者は、この家と3年ほど前からトラブルになっていた。この母親のことを「うそつき」と呼び、車で幅寄せするなどのいやがらせをしていたという。
家人はこれまでに3回、警察に相談した。今年8月には直接、宇都宮南署に出かけた。「事件がないと動かないのか」と言うと、「何かあったら110番して下さい」と言われたという。家人は「本当に事件が起きてしまった。お役所仕事だ」と話している。
近所の住民たちの話を総合すると、藤田容疑者は数年前から、現場の目の前にある家に妻と娘と3人で住んでいた。仕事には就いていない様子で、妻が働きに出ていた。
しかし、妻と娘は9月ごろに家を出て、現在は一人暮らしだった。住んでいた一軒家の大家によると、藤田容疑者は今月25日に突然「引っ越すことにした」と言いに来て、26日には荷物を出していたという。(一部略)
http://www.asahi.com/national/update/1027/TKY200610270198.html
by internalmedicine | 2006-10-31 15:11 | メディア問題