肥満予防のため運動介入はBMIや閉じこもり行動を予防することはできない

教育問題で最近世間が騒がしいが、なにやらevidence-basedな議論がなく、理念同士の戦いで出口のない議論が続くばかりで、その間に、やらせ公聴会などで、行政に都合良く決まっていく政治・・・いままでの立法・行政・司法はこの手でやられ続けているのである。ホントに教育が必要なのは立法・行政・司法の人たちでは無かろうか?

子供の肥満という問題は親の心理・精神的な問題が大きい(Archives of Disease in Childhood 2003;88:748-752)わけであり、このことが解決されない限り、いくら子供に運動を強制しても、まあ効果は少ないだろうというのは想像できる。




子供の肥満予防のため運動介入はBMIや閉じこもり行動を予防することはできないという報告・・・運動を強制的にさせても効果のないものらしい。

Physical activity to prevent obesity in young children: cluster randomised controlled trial
BMJ 2006;333:1041 (18 November)


545名の就学前のこどもに運動プログラムを施行したところ、6-12ヶ月後子供の運動スキルは改善し、スポーツ参加をうながすこととなるが、短期的な効果としての肥満予防効果はない。

だが、SIGNというガイドラインをイギリスでは作成しているとのこと・・・故にコンセンサスベースのガイドラインということになる。

合併症として・・・

・高脂血症、高血圧、左室容積増加、高インスリン血症、2型糖尿病
・喘息リスク増加、脂肪肝
・成人での肥満への移行により心血管リスク増加、社会経済的な悪影響、長期的な合併症、死亡リスクの増加(Arch Dis Child 2003; 88:748-52.)


小児の肥満は近年増加し、健康上悪影響を及ぼし、予防介入を施すことが差し迫った課題である。
システミック・レビューで検討されたものは、もっとも古い介入試験は短期のもので対照群を撮っていないなどのもので不十分。

最近の介入試験はいづれも成功したものが無く、唯一のものは、テレビ視聴時間を減少させたものでそのbenefitがもたらされた。
(Reducing obesity via a school-based interdisciplinary intervention among youth: Planet Health. Arch Pediatr Adolesc Med 1999;151:409-18.)

現行の、肥満対策へのランダムトライアルはわずか6つしか存在しないようである。



他の行動、ダイエットを含む変化をもたらすことが重要だろう。効果的で持続性のある方法の開発が必要である。
介入により運動スキルは改善したが、これが将来の運動やスポーツへの参加を促すこととなるだろう。

by internalmedicine | 2006-11-17 11:51 | 医療一般  

<< ISAAC-2スタディー:子供... 医師は、恐怖を感じさせる患者を... >>