肺癌患者の恥辱的経験:喫煙との関係


物語的アプローチ方法ということで、なるほどと思えますね。
喫煙のリスクが知れ渡っているが故に肺癌患者は心理的にひけめを感じ非喫煙者や禁煙者は、たばこを吸ってるのではないかと疑われる汚名と感じるとのこと。

日本ではたばこをすうことの罪悪感が、たばこ会社に対する遠慮があるためか批判する報道が少ないマスメディアのせいで非常に少ないと感じますが、一部先鋭的な嫌煙家&医療関係者がヒステリックに喫煙者を攻撃するのをみると、疾患に対するネガティブな心理的機制がはたらいてしまい、逃避的になる可能性を危惧しますね。

禁煙活動には、喫煙への悪影響を大げさでなく、心理的な嫌悪感を与えるだけでない、冷徹な事実が判明するプレゼンテーションが必要です。

そして、肺癌が疑われる患者には、この特異的な心的機制をおもんばかる必要があるわけです。

Stigma, shame, and blame experienced by patients with lung cancer: qualitative study
BMJ 2004;328:1470 (19 June)
参加者はstigma(汚名{おめい}、汚点{おてん}、汚れ、不名誉{ふめいよ}、恥辱{ちじょく})を経験していた。他の癌と同様だが、喫煙の有無に関して強くそれを感じている。
家族、友人、医師との関係でしばしば感じ、とくに数年間禁煙あるいは非喫煙経験者にとって不当な侮辱ととらえられている。
犠牲者であることに抵抗する人たちは、真の容疑者は無法な方針によるたばこ会社であると非難している。
疾患を隠しているひともいれば、経済的な影響をうけるひとも、他のひとからの手助けが困難な場合もある。
新聞・テレビの報道がstigmaを増悪している:テレビ広告はたばこを遠ざける目的だが、おどおどしい死の印象を与え、おそれ・不安を増強する。
診断、治療へのアクセス、癌の検査によりstigmaによりに悪影響をあたえられるかもしれない
この病気や喫煙者に付随するstigmaにより診断、治療へのアクセス、肺癌の研究が悪影響をおよぼしているのではないかと心配する患者もいる。

by internalmedicine | 2004-06-18 10:20 | 医療一般  

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