医師免許更新前夜:日本医師会内部の議論

日本医師会というところの考えというのは、世間の考えとずれてる気がする。

ただ、医師免許更新というのは間近であるという切迫感があるようだ。日医での意見交換が掲載されていた。


「日医生涯教育制度の単位と各学会の単位との互換性を強化し、日医生涯教育講座の比重を重くすべき
地域の医師会の生涯教育なんて薬屋さんの宣伝番組のようなのだが、学会認定医更新の基準になるレベルではないと断言する

「大学で学んだ知識が、臨床では通用しないという経験をしたことがある。ペーパー試験では図れない臨床医としての実力というものが現実にはあるので、長年にわたって臨床している医師は、経験年数、診察回数なども評価すべきだ
老人医師は更新制を免除しろと・・・更新に耐えられない人を排除するのが目的のはず、全くのナンセンスな意見だが、こういうのを言う輩が出てくるだろうとは想像していた通り

「プライマリケアにあたる医師を階層化するようなことがあってはならない。自由開業医制が、日本の医療をここまで作り上げてきたことを忘れてはならない」などが意見として出された。
若い開業医に是非意見を聞いていただきたい。このような発言をする先生方のいままでの所行のしわ寄せが・・・




プライマリケアの歴史、新しい定義(1997年制定)、プライマリケア医の持つべき機能などについて解説後の意見交換
「プライマリケア医を標榜した場合、一般の人たちが混乱するのではないか」

「開業している医師がどのくらいの能力があるかを、担保する制度が将来的には必要になってくると思う」

この部分はまともな議論がなされたと思う・・・

by internalmedicine | 2006-12-16 10:10 | 医療一般  

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