女性の卒中リハビリテーションは男性に比べ予後が悪い
2006年 12月 16日
性差医療というのはどれほどの意味を持っているのだろうか?
リハビリテーションにおいて、筋量の大きさというのは確かに大きな利点である。この場合、筋量により補正したらいかなる結果になるのだろうか?
Is Sex a Prognostic Factor in Stroke Rehabilitation?
A Matched Comparison
(Stroke. 2006;37:2989.)
・女性より男性の方が、階段登り、ADLに関してmobilityの反応、有効性など高い
・多変量解析にて男性患者は女性より、階段登りやADLのautonomyに関して3倍ほどprobabilityが高い(odds ratio [OR]=3.22; 95% CI, 1.67 to 6.18 and OR=2.92; 95% CI, 1.63 to 5.42)
逆に、女性は杖歩行リスク(OR=1.69; 95%, CI 1.04 to 2.76)、ADL反応の部分的autonomy(OR=1.90; 95% CI, 1.25 to 2.91)など悪い因子で高いリスクをもつ。
厚労省さんは効果のすくないものを切り捨てということだそうですから、女性のリハビリテーションを切り捨てにしますかねぇ・・・と、皮肉
by internalmedicine | 2006-12-16 10:43 | 医療一般