抗精神病薬の適応外処方

Current Psychiatry online Evidence-Based Reviews
Vol. 5, No. 12 / December 2006


机上の空論をはきまくりの医学界のお偉い人たちや馬鹿役人どもは理解できないのだろうが、抗精神病薬を精神病以外の患者で用いざる得ない状況があるのである。
ただ、その場合は2つの懸念が存在する
*エビデンスに基づかない抗精神病薬の使用
*もし悪化したら医師に責任が及ぶこと

2世代抗精神病薬(SGA)の使用を痴呆患者の急性行動異常管理に用いる場合、FDAもblack box warningとして2005年高齢者の死亡率増加を記載するよう指示している。10月には、Clinical Antipsychotic Trials of Intervention Effectiveness-Alzheimer’s Disease (CATIE-AD) がSGAの副作用がその利点を相殺するとプラセボ比較で報告している。

なぜ適応外処方されているのか?
* FGAsは非精神病疾患でも有効性が示されている。
* SGAsは、第一世代(FGAs)に比較してEPS(錐体外路症状)や遅発性ジスキネジアなど臨床量では低リスクである。
* 多くの患者が他の処方で治療うまくいかなかった
* 脾性新病疾患へのSGAsの有効性のエビデンスがここ10年で増えてきている。



非精神疾患になぜ効くか?
完全な解明はできていない。bipolar disorderの維持治療に有効であることを除いて、FGAsは治療に関しての有効性が示されてないとということでSGAが非精神病疾患での治療の有効性が示されてないと判断されている

鎮静効果: FGAであるchlorpromazineが第一選択薬である鎮静効果
興奮、攻撃性、不安、maniaに対する効果はGFAと同様に説明できる。精神病への特異的効果と鬱への治療効果の可能性

受容体遮断作用: SGAsの D2 と 5-HT2A 受容体遮断作用が治療効果に期待できる。
しかし、非ドパミン受容体からの症状に効果があるなら、より広く有効性が認められ、ドパミン系のamisulprideがより無効であるはずなのに・・・実際は違うのである。他の受容体への結合があり、患者毎、薬剤毎、投与量毎にその臨床的意味合いが異なる。


認知症への推奨
非薬物介入が、行動異常患者への治療において重要な役割をしていること

抗精神病薬、特にSGAsは、精神病及びこれらの患者の攻撃性に対して、第一治療オプションとして有効性が示されている。CATIE-AD 研究者たちは、薬物療法のリスクと利益を評価し、話し合いの上で用いることを推奨している。

*どのSGAsがもっとも副作用が少ないかを個別で判断すべき
*低用量からスタートし、有効性と耐用性をみて、増量を考慮

by internalmedicine | 2006-12-25 09:07 | 医療一般  

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