コレステロール値は非虚血性心不全でも重要な予後因子

総コレステロール値というのは、非虚血性心不全でも生命予後と関係があるそうである。

Total cholesterol levels and mortality risk in nonischemic systolic heart failure
American Heart Journal Volume 152, Issue 6 , December 2006, Pages 1077-1083

614名の非虚血性の収縮期心不全(LVEF <40%)、血中脂質は4分位 (Q1 <133, Q2 134-168, Q3 169-209, Q4 >210 mg/dL).

【結果】コホートは男性64%、平均年齢48±13歳、LVEFは23% ± 7%

TCの低い患者は血行動態悪く、LVEFが低く、NYHA分類高い

低TCは1年死亡リスク増加、緊急移植(UT)、総原因死亡率と相関
(49%, 29%, 18%, 14% for Q1-Q4 respectively, P < .0001、P < .0001).

多変量解析によるHF予後多因子補正にて、低TCはアウトカム悪化の独立した予後因子であり、死亡・UTハザード比はQ4比較にて、Q1~Q3まで、3.4、 1.8、1.6であった。

ROC解析にて、死亡・UT予測のベストなカットオフ値は、161mg/dLであった。

【結論】
低TCは比虚血性収縮期性心不全患者において死亡率増加と相関する。
この関連、最適血中濃度、治療的役割に関して、心不全が確立した患者のスタチン値使用に関してに関してさらなる検討が必要。



臨床的に重要な報告と思う。


スタチン治療が虚血性、非虚血性疾患患者の生存予後を改善するという報告(J Am Coll Cardiol. 2004 Feb 18;43(4):642-8.)で、より積極的な治療の必要性が示唆されていたが、さらにそのエビデンスが積み重ねられ、161mg/dl近辺に血中濃度を維持する必要性が今後考えられるのかもしれない(独断)

読んでないのでなんだが、レビューが報告されているようである
Expert Review of Cardiovascular Therapy ; Future Drugs November 2006, Vol. 4, No. 6, Pages 917-926

by internalmedicine | 2006-12-26 08:42 | 動脈硬化/循環器  

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