COPD患者に対するICS addonの効果

セレタイド発売、そして、COPD適応は日本では、まだなのかのぉ・・・と・・・

Scientific Knowledge on the Subject
・重症のCOPDのLABA使用患者にICSを加えることの関するエビデンスは少なかった

What This Study Adds to the Field
・LABAにICSを加えることによりCOPD急性増悪を35%減少


Impact of Salmeterol/Fluticasone Propionate versus Salmeterol on
Exacerbations in Severe Chronic Obstructive Pulmonary Disease
Peter Kardos, Marion Wencker, Thomas Glaab, and Claus Vogelmeier
Am. J. Respir. Crit. Care Med. 2007;175 144-149
【方法】 Randomized, double-blind, parallel-group study.
4週間のrun-in period、994名の臨床的に安定した患者をランダムにグループ分け
サルメテロール・フルチカゾン組み合わせ:507
サルメテロール群:487
1日2回の44週



【結果】
急性悪化の総数:組み合わせで334、サルメテロール群で464 (p < 0.0001).

中等・重症急性悪化の1人あたりの年計算:組み合わせ群 0.92、サルメテロール群 1.4
35%の減少

加えて、組み合わせ群の急性悪化平均時間は有意にサルメテロール群より遅延化 (128 vs. 93 日, p < 0.0001).

他のエンドポイント、HR-QOL、PEF、rescue治療は組み合わせ群で改善が有意に認められる。

両群とも耐容性良好





Annals of Family Medicine 4:253-262 (2006)
24程度の論文のレビューで、中等度~重度COPDでのICSの有益性が見られ、軽症ではエビデンス認めず


COPD study

by internalmedicine | 2007-01-03 12:08 | 呼吸器系  

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