ライフスタイルによる体重減少介入によりCRPは線形に減少する


体重減少はCRP値減少に対して、非薬物的戦略として有効であるというお話


The Effect of Weight Loss on C-Reactive Protein
A Systematic Review

Arch Intern Med. 2007;167:31-39.
http://archinte.ama-assn.org/cgi/content/abstract/167/1/31

【背景】いくつかの研究により減量によりCRP値減少に寄与するということが示唆されるが、その効果に関して一致性やその大きさはまだ特徴づけされていない。CRP値がどの程度体重減少にて減少するかの客観的な検査目的
【方法】Cochrane Controlled Trials RegisterやMEDLINEデータベースを検討
【結論】
体重減少はCRP値減少と相関。
すべての研究(ライフスタイルや手術介入)を通して、1Kg体重減少毎にCRP値が平均0.13mg/L減少(weighted Pearson r=0.85)。
体重とCRP減少の比重相関はライフスタイル介入群では0.30(slope 0.06)。ほぼ線形であった。




上記の報告は体重での報告である。

肥満自体が動脈硬化へ悪影響を与えることは異存はないし、運動不足や脂肪細胞および内臓脂肪が動脈硬化へ悪影響を与えることにも異論はない。ただ、腹部周囲径をはかるということで被覆される部分やミスリードされる負の部分があると腫脹しているのである。

個々人の体重の推移が脂肪総量のかなり良い指標であろうし、運動による筋肉量の増加というのは通常の運動ではさほど望むべくもないので、通常の人間では、個々の体重の変化がもっとも良い指標ではないかと思うのだが・・・


軽薄な厚労省やメディアのせいで、メタボ批判は、すでに手遅れ・・・だそうで・・・


まぁ・・・あきらめ気味に、あらたな批判を加えよう。

それは、ウェスト径=内臓脂肪ではなくウェスト径=総脂肪>皮下脂肪>腹部内臓脂肪ということである。
引用:Endocrine Reviews 21 (6): 697-738をみればわかるが、もともと、ウェスト径は内臓脂肪(断面積表示という・・・次元の違う指標という矛盾もある)を特異的に示す指標でなく、皮下脂肪の方が相関が高いという矛盾を有しているのである。あえて言えば、腹部の矢状断径が男女ともより有効・・・でもはかりにくいか!

by internalmedicine | 2007-01-09 09:05 | 動脈硬化/循環器  

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