糖尿病合併症とコルチゾール分泌

原因なのか結果なのか・・・視床下部・下垂体・副腎(HPA)系が糖尿病合併症の存在と関係ありとのこと

そもそも2型糖尿病の患者は不適切なインスリン分泌、gluconeogenesis増加、non-oxidative glucose disposal減少し、感染症、外傷、感染などの全身性への損傷の時に類似した代謝性変化が見られルという特徴がある(Am J Physiol Endocrinol Metab 282: E1286-E1290, 2002)。

考えてみれば、糖尿病というのは全身へ損傷を生じさせる病気なのかもしれない。だから、副腎機能としてもストレス反応として増加する・・・と、妄想。


Cortisol Secretion in Patients With Type 2 Diabetes
Relationship with chronic complications
Diabetes Care 30:83-88, 2007
2型糖尿病患者のコルチゾール分泌の促進しているかどうか議論がある。
2型糖尿病において、コルチゾール分泌は合併症や、糖尿病の代謝的コントロールとの関連が認められている。170名の2型糖尿病患者、71名の性、年齢、BMIマッチした対照との比較

【研究デザインとメソッド】
すべての対象者に
・基礎値として午前8時のACTHチェック
・血中コルチゾール:1mg overnight dexamethasone suppression test後午後12時(F24)と午前9時
・24時間尿中遊離コルチゾル(UFC)

1群:糖尿病合併症無し(n=53)
2群:糖尿病合併症有り(n=117)

【結果】
2群は1群よりUFC (125.2 ± 4.6 nmol/24 h vs 109.2 ± 6.8 nmol/24 h, P = 0.057) と F24 (120.6 ± 4.1 nmol/l vs 99.7 ± 6.1 nmol/l, P = 0.005) 高い
そして、非糖尿病患者(101.7 ± 5.9 nmol/24 h, P = 0.002, and 100.3 ± 5.3 nmol/l, P = 0.003)より高い。

糖尿病患者において、合併症の数はF24と糖尿病期間と相関する (R = 0.345; P < 0.0001) and diabetes duration (R = 0.39; P < 0.0001)

ロジスティック回帰分析にて糖尿病合併症の存在はF24、性別、糖尿病罹病期間、糖化ヘモグロビンと有意に相関する

by internalmedicine | 2007-01-09 11:23 | 動脈硬化/循環器  

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