安全性を保つには金がいるんだよ・・・横文字を並べるだけじゃ駄目なんだよ・・・

医療事故対策といえば、インシデント報告・・・という、馬鹿の一つ覚えを役人どもは現場に押しつけている。どれほどの効果があるのだろうか?日本の役人さんやそれにへつらう学者さんたちはそれを検証したことがあるのだろうか?



Safety at what cost?
BMJ 2007;334 (13 January),

患者の安全性を高めることは込み入った仕事(。“complicated business”)である。

何をすべきかが分からないこともあるし、患者のautonomiy減少を伴う“安全性”重視はともすれば、生命を救うための医療処置のうまく行えず、医療そのものの有益性を減少させることにもつながる。

患者の安全性の観点に対して多くの病院がルーチンのインシデント報告システムに着手している。Ali Sariらは、同様の1000の入院に対してレビューをおこなったもので、インシデント報告では有害性をもたらす結果となっているものを約半数で見逃されているという報告(BMJ 2007;334:79 (13 January))。

この論文に対するエディトリアル(doi: 10.1136/bmj.39071.441609.80)で、 Charles Vincent は患者の安全性改善に有効でないと述べている。
“既知の高リスクに対して焦点を当てた評価と改善プログラムのみが有害事象のリスクを減少させるものである ”(欧米のものまねのインシデント報告してマスターベーションしてる場合かよ・・・(訳者加筆))と述べている(BMJ 2007;334:51 (13 January))。

転倒は病院やナーシングホームで最も多いadverse eventであり、機能的障害をもたらすものである。David Oliverらは、この状況でのシステミックレビューを試みた(doi: 10.1136/bmj.39049.706493.55) 結果、包括的な病院転倒予防プログラムで軽度の骨折率低下したことと、ナーシングホームでの股関節protectorにて予防効果があることが示された。

Cameron と Susan Kurrle のコメント (doi: 10.1136/bmj.39084.388553.80) は、多くの転倒予防研究が地域で行われているが、施設での検討は比較的少なかったと述べており、入院患者は転倒しやすく、認知症などの頻度が高く、転倒リスクが高いので、最適な予防方法を検討する必要があるが、まだはっきりした解答がないのが実情であると述べている。



現場や医療を知らないものたち、福祉大学とかに多く存在するアホ学者たちや机上の空論と自らのエゴだけで動く官僚どもが構築した、現実離れした身体介護規制の問題は彼らが主張するような単純な問題ではない。“complicated business”なのである。
そして、官僚どもが医療・介護に押しつける安全性は、コストがかかるのである。それを無視して押しつけ続ける行政・政府・・・非現実的な現状は安全性の質の低下をもたらすだろう。彼らの妄想は司法判断にも及び・・・病院で転倒・・・すべて病院側が悪いんだろ・・・対策をしてないことが100%悪い・・・ということに・・・いや実際これが現実になっている。

介護保険などは都道府県の指導は身体拘束まかり成らん・・・人権侵害だ・・・と騒ぎ、ベッド柵どころか、ベッドの片側でも壁に付着するとこれも身体拘束だと騒ぐ(事実である)。ところが、いったん、転倒事故が起きると、都道府県の方は私たちは、私たちは身体拘束はしてはいけないと言ったが、危険性を考慮した上でと申し述べたつもりだと・・・抗弁する・・・馬鹿役人ども

日本の介護保険関係の書籍の内容に吐き気が生じた。非検証的、独善的内容の羅列。
欧米が日本よりとにかく優れており、横文字でかかれたスローガンを信じ込みなさいという姿は何かの宗教家と思うほどである。

ということで、欧米の状況について書かれている情報というのは、日本の医療・介護情勢を客観的に見る上で興味深い。

by internalmedicine | 2007-01-12 11:35 | くそ役人  

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