伝染性単核球症診断におけるL/WCCというすばらしい検査

L/WCCというのは、どんなにすばらしい検査かというと・・・単核球症(細菌性扁桃炎との鑑別)診断に関して特異度100%、感度90%


実は、白血球分類による、平均リンパ球/白血球比 0.35 というだけなのだが・・・

なぜ、いままでこういう簡単なことが指標にされてなかったのか?・・・という疑問が残るし、なんせ高い検査機器やキット開発も大事だが身近な検査結果も重要とあらためて考えさせられる。

Wolf, DM, et al "Lymphocyte-White Blood Cell Count Ratio: A Quickly Available Screening Tool to Differentiate Acute Purulent Tonsillitis From Glandular Fever" Arch Otolaryngol Head Neck Surg 2007; 133: 61-64.
St. George's Hopitalで、120名の伝染性単核球症、100名の細菌性扁桃炎の後顧的解析


白血球数:
単核球症群(11,400/μL [4,670/μL] )
細菌性扁桃炎群 (16, 560/μL [541/μL] )

リンパ球数:
単核球症群 (6,490/μL [3,590/μL])
細菌性扁桃炎群 (1,590/μL [680/μL])

白血球数:
単核球症群(3,830/μL)
細菌性扁桃炎群(13, 770/μL)

平均リンパ球/白血球比 (L/WCC):
単核球症群: 0.54 (0.14)
細菌性扁桃炎群: 0.10 (0.08)

この比率 0.35で、特異度100%、感度90%の検知可能である


受診後48時間以内に結果が出る高価な単核球症スポットテスト商品があるが、これは病院へのコスト増大をもたらし患者のリスクを増やすものである。なぜなら、偽陰性が生じ、真に正しいかは、Epstein-Barr特異的血清試験に結局はよらざる得なくなる。
そして、伝染性単核球症早期鑑別がなぜ重要なのかは、肝臓破裂、急性腹腔内出血などの予防に役立つからである。

by internalmedicine | 2007-01-16 10:23 | 感染症  

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