フジテレビ&日本テレワーク

ご存じ、納豆ダイエット・ねつ造データおよびねつ造コメント問題だが・・・

あるある大事典からの説明 http://www.ktv.co.jp/070120.html

・・・とのことで、その重大性がわかってるのか・・疑問をもってしまう。

ふつうの企業は不祥事があったときは、責任者が一列になり、カメラの放列と追求・批判の声を聞くのがふつうである。少なくともフジテレビはその追求側にあったわけだ。今度は追求される側である。ところが、関連会社の一部長であるアナウンサーにお詫びの現行原稿読み上げを行わせ、フジテレビとしてのお詫びが全くない。日本テレワーク社はフジテレビ関連会社である。あまりに不誠実ではないか。

「スタメン」開始前の午後9時から、関西テレビによるおわびが放送される。問題の放送から2週間も経過し、問題の報告は放送の前日。フジテレビ内からは「暗い気持ちだ」という声が聞かれた。
(日刊スポーツ

・・・他の会社を批判的できる資格がこの会社にはあるのだろうか?


番組ねつ造:納豆発注ストップ…業者悲鳴(毎日新聞 2007年1月22日 3時00分)とのことで、社会的にかなりの混乱を引き起こしている。

データねつ造による“詐欺的行為”(一部に噂されている事前の業者への情報提示など便宜供与などが証明され、さらに金銭の流れが解明されれば、法的な犯罪となる・・・のだが・・・)、行政処分だけでなく、なんらかの刑事処分及び民事上の損害賠償がなされるべき事態と思う。


不二家の不祥事をただし続けているマスコミだが、マスコミ自らが要求している以下の行動をとっていただきたい。


・フジテレビを含め、関西テレビ・日本テレワーク社のトップ謝罪と社員および社トップの厳正なる処分(テレワークはもともとフジテレビから分かれたものであり、関西テレビに罪をなすりつけるだけでは国民・視聴者は納得できないはず)

・真相解明委員会の設置(第三者の介入あるいは参加のあるもの)と、背後関係を含めた製作に係わる不正の徹底解明(金銭の流れ、業者との関連を含めて行う、広告放送の識別が適切に行われていたかどうか・・・)
  ref.)健康食品のテレビ放映はインサイダー取引の可能性を考慮すべきだ

・今後の具体的再発防止策・対応策




これくらいは当然だろう。
以前から信憑性について批判の多い疑似科学実験にもとづ放送を放置してきたものであり、放送法に抵触する可能性のある問題を年余にわたり放置・継続してきたわけであるから、経営トップの問題である。




巨大な利権産業である放送会は、現在、放送免許は自動更新である。各免許の更新議論がさかんであるが、ここはまず放送局免許に関しても既得権益を具有しない免許制度の構築が必要である。




本日(1.22月曜)、目覚ましテレビをみていたが、そのまんま東知事誕生→北海道のガス漏れ事故→関西テレビの謝罪放送(社トップでない)の垂れ流しで、フジテレビと違う会社といいたげげな構成であった。


もともと、日本テレワークというところは、Wikipediaによれば

近年、日本テレワークではコンプライアンスを完全に無視した番組制作が常習的に行われ、その後やらせ・捏造の発覚により番組自体が打ち切られることが多々見られている。

テレビ東京系列で放送された「教えて!ウルトラ実験隊」では、花粉症対策を扱った2005年1月25日放送分で、花粉症の最新治療法「舌下減感作療法」での臨床実験で事実を歪曲して、虚偽の臨床結果を放送したことが発覚し、番組が打ち切られた。


・・・悪名高いところであり、そういう前科のあるところである。それを日曜日の多くの視聴者が確保できる時間帯に放送を許したフジテレビの姿勢が問われるのである。

医者にとって忘れられない・・・「カスペ」の制作サイド
「今、日本がおかしい! 現役ドクター大告発!
アナタの命を救う病院を教えますスペシャル」
http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2006/06-413.html
制作:日本テレワーク
制作協力:フジテレビ


こういう制作サイドの番組・スポンサーになった医療関連企業の罪は深いとおもおう。
日本テレワーク・フジテレビに対するスポンサーシップに関してあらためて自重すべきだる。




「納豆でやせる」データ架空…「あるある大事典」陳謝

関西テレビは20日、フジテレビ系列で今月7日に放映した「発掘!あるある大事典(2)」の中でデータのねつ造があったとして、千種宗一郎社長(62)が記者会見を開いて陳謝。

21日分から、しばらく番組の放送を中止する方針を明らかにした。

同局によると、ねつ造が発覚したのは、7日放送の「食べてヤセる!!! 食材Xの新事実」。アメリカの最新研究を基に、「納豆にはダイエット効果がある」をテーマに、男女8人を対象に
実験を行う内容だった。

しかし実際には、番組中で表示された「血中DHEA量」、「血中イソフラボン」などのデータの測定をしておらず、数値は架空のものだった。

また、研究者のコメントや、「やせた」とさせる被験者の写真も、実際とは違うものを使っていた。

千種社長は「このような事実と異なる内容を含む番組を制作し、放送いたしましたことは、報道機関としての放送局の信頼を著しく損なうものであり、視聴者の皆様の信頼を裏切ることとり、誠に申し訳ございません」と陳謝。近く局内に調査委員会を作って、原因究明にあたるとともに、番組の今後についても協議することを明らかにした。

2007年1月20日19時25分 読売新聞)




納豆にダイエット効果があるというのはまぁ分からないが、テンプル大学に関して言えば、ほかの大学の知見と異なり、DHEAサプリメントが平均体脂肪を31%減少と報告しているとのことで、それはJoseph B Marisonのアンチエージングマニュアルで引用されている。

放送関係者は、アンチ・エージングから、DHEA→サプリメント→食品→納豆と発想していたのではないか?アンチ・エージングを信奉している人あるいは商売している人にとってDHEAというのは非常に便利なもので、米国でのサプリメント認可は商用的な理由によるものであり、その効果には否定的な見解が多い(アンチエージング:DHEAやテストステロン投与の効果なし)。

テンプル大学とDHEA&納豆を結びつけるものは、アンチエージングであることは自明ではないかと思う。

外国の研究者を利用したのは、日本語での放送であり当事者である研究者はすぐにその放送事実を確かめられないことと、欧米至上主義的な発想が国民全体の根底にあることによるのではないだろうか?

アンチエージング以外、もうひとつ気になるのが、デトックスである。これはイギリスの民間発祥であり、その由来からいって決して科学的なものでない。
フジテレビは何度となく目覚ましテレビで放送している。
(the scientific basis for such a stringent diet is somewhat lacking and there's little evidence that there's any good to be gained from following them. BBC:http://www.bbc.co.uk/health/healthy_living/your_weight/eatingwell_detox.shtml#detoxification_aids)






フジテレビの問題だけでなく、民放各社の問題と直接販売に結びつけようとする業界も問題だと思うのである。


業者はテレビ放映するのを手ぐすね引いて待っているのである。http://event.rakuten.co.jp/onair/
(放送関係者に利益供与はないのだろうか?)




クローズアップ2007:「あるある大事典」ねつ造(その1) 健康ブームに便乗
 ◇視聴率至上、下請け任せ

 フジテレビ系で今月7日放送された「発掘!あるある大事典2」は、内容のほとんどがねつ造だった。テレビ局で繰り返されるやらせやねつ造。ダイエットや成人病対策など健康をテーマにした番組は、視聴者の関心が高く、最近のテレビでドル箱だ。視聴率至上主義と、制作を下請けに依頼するテレビ界特有の構造が、不祥事の背景に潜む。

 「米国に取材に行ったが、期待していた教授に取材できなかった。制作期間は通常の期間だったが、取材が難航して制作サイドが追い詰められたことが、こうしたことを引き起こした一因ではないか」。ねつ造の背景について、20日記者会見した関西テレビの別本恒夫編成局長はそう語った。

 しかし、ねつ造した可能性のある関係者の名前や具体的な内容については「調査中」と答えるだけで明らかにしなかった。

 関西テレビによると、「あるある大事典」は、九つの制作会社に発注して制作している。ただ、今回の番組が、1社で作ったものか、複数社によるものかについては、「分からない」。関西テレビのプロデューサーがねつ造を承知していたかについても「分からない」と答えるだけだった。

 テレビ界では、さまざまな知識の紹介、クイズなどで構成されるバラエティー番組の人気が高い。とりわけ、健康や食を扱ったものは視聴率を上げやすい。成人病予防、ダイエットに対する視聴者の関心は高く、あるテレビ局社員は「次回の放送内容を知った視聴者からの問い合わせ数が急増する」と打ち明ける。

 また、毎日新聞が03年に行った「健康と高齢社会に関する世論調査」でも、「体にいい」「やせる」などの情報を「テレビ番組から得る」と答えたのは約7割に上り、視聴者がテレビに頼っている実態を裏付けている。

 一方で、テレビ局にとっては番組制作費を抑えることも重要な課題だ。ある業界関係者は「制作費を抑えようと、お笑い番組を手掛けてきた制作会社などに下請けさせる。専門知識のないスタッフが、検証や専門家による裏付けを欠いたまま番組づくりをする」と、説明した。

 また、あるテレビ局の元プロデューサーは「視聴者が驚くような内容でないと、数字(視聴率)が取れない。制作会社は、常に数字のプレッシャーを受けて番組づくりをしている」と明かす。そのうえで、「毎週、毎週数字を取れるネタがあるはずがない。100のことを120にすることはよくあることで、今回は氷山の一角ではないか。100を200にしたから問題になっただけ」と切り捨てた。
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 ◇平均視聴率15%、放送500回を超す

 バラエティー情報番組「発掘!あるある大事典」はフジテレビ系の看板番組の一つで、96年10月27日にスタートした。04年4月4日から「発掘!あるある大事典2」と名前を変え、昨年夏には放送が通算500回を超えた。関西テレビ東京支社が東京のスタジオで収録している。

 放送開始以来10年間の平均視聴率は関東地区で15・0%、関西地区で16・7%をマーク(ビデオリサーチ調べ)。「花粉症」「カルシウム」などのテーマでは、20%を超す高視聴率を記録した。

 一方、04年4月放送の「血液型スペシャル」では、血液型による性格分類について、差別や偏見を助長するとの意見が視聴者からあり、放送倫理・番組向上機構(BPO)が関西テレビ側に見解・回答を求めていた。

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 ◇番組の概要

 「食べてヤセる!!!食材Xの新事実」と題し、ダイエットの最新情報として米国の実験を紹介。食生活に「ある成分」を取り入れたところ、内臓脂肪と皮下脂肪が減少したとして、実験の参加者の写真を並べた。

 続いて米国の大学教授が「若返りホルモン」DHEAにダイエット効果があり、イソフラボンを含む食品で増やせると説明。昭和女子大の中津川研一教授が「大豆製品の中でイソフラボンを最も効率よく摂取できるのは納豆」と紹介した。

 さらに、中津川教授の話を基に「納豆でヤセる黄金法則」として(1)(1日に)2パック(2)朝晩食べる(3)よくまぜて20分放置する--を挙げた。千葉大大学院の五十嵐一衛教授は放置理由を「(発酵過程で増える)ポリアミンは、基礎代謝を高める効果があると分かってきた」と説明。20~50代の男女8人が食べたところ、ある男性は3.4キロ、ある女性が2.9キロなど全員の体重が減ったと報告した。

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 ◆テレビ番組の主なやらせ・ねつ造◆

 85年 テレビ朝日「アフタヌーンショー」で女子中学生のリンチを演出

 92年 「NHKスペシャル」で、スタッフが高山病を「演技」

 99年 フジ「愛する二人 別れる二人」で別人に体験談語らせる

 02年 テレビ東京が窃盗団からの情報で窃盗現場を撮影

 02年 テレビ朝日の番組で暴走行為をさせる

 03年 日本テレビが報道番組でエビ漁の映像に買ったエビを映す

 05年 テレビ東京が花粉症のデータねつ造

 05年 フジ「めざましテレビ」で番組関係者の知人に偽の失恋体験語らせる

 05年 日本テレビが報道番組で架空名簿売買

毎日新聞 2007年1月21日 東京朝刊

by internalmedicine | 2007-01-22 07:10 | メディア問題  

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