T Cells in the Pathogenesis and Prevention of Asthma
2007年 01月 24日
T Cells in the Pathogenesis and Prevention of Asthma
(Medscape(http://www.medscape.com/viewarticle/549781?sssdmh=dm1.240559&src=0_tp_nl_0#))
アレルギー性喘息は、環境的なアレルゲンから反応した適応免疫反応(獲得免疫反応)(adaptive immune response)に生じた免疫上の疾患である。
喘息はアレルゲン特異的なIgEに特徴づけられ、adaptive immune responseの間に産生され、アレルギー特異的CD4+ Th2細胞の存在により、IL-4、IL-5、IL-13産生を生じる。Th2細胞はまたadaptive immune response間も産生され、喘息における炎症をorchestratingするのに中心的役割を果たす。
IL-4はIgEへisotype switch(参考:http://medic.uth.tmc.edu/hcprof/00000770.htm)、IL-5は好酸球の増殖・分化を促進し、IL-13は喘息の主要な特徴である気道過敏性の原因となる。
class switchまたはisotype switch:
B細胞は抗原に接する以前あるいは免疫反応のごく初期には、IgM抗体を産生する。その後、B細胞は、その抗原特異性を維持しながら抗原の種類や感染の場などから病原体の排除に最も適した定常領域を持った抗体を産生するようになる。これをclass switchまたはisotype switchと呼び、定常領域遺伝子の組み換えによって行われる。各C断片領域の前にはswitch regionという繰り返し配列からなる領域が存在し、二つのS領域の間でスイッチ組み換えが起こる。(参考:http://www.biken.osaka-u.ac.jp/biken/BioScience/page15/index_15.html)
このような、IgEとTh2細胞のadaptive immune responseが進展して、アレルギーの感作を生じ喘息発症の特異的リスク要因となるという考えが主流
制御性T細胞(regulatory T cells)
NKT Cells
NKT Cells in Allergen-Induced Airway Hyperreactivity
Glycolipid Antigens
NKT Cells in Human Asthma
NKT Cells in the Peripheral Blood
【Conclusions and Clinical Implications】
いくつかの種類のCD4+細胞、Th2細胞、regulatory T cell、NKT細胞を含み、IL-4、IL-13を産生、喘息をregulateする。
ヒトでは、CD4+T細胞のうち多くみられ、サルコイドーシスでは見られないのがNKT細胞。
NKT細胞は喘息の患者ではIL-4やIL-13を産生、IFN-γを産生しない。これはTh2細胞の特徴と類似する。
NKT細胞が喘息において過小評価されたのは、この細胞の同定テクニックが開発されたのが最近のためだろう。
NKT細胞は喘息の重要な意味合いをもつという考えにより、ステロイド抵抗性の喘息(喘息患者の約10-30%に及ぶ)は主にTh2細胞や好酸球と異なる病態が考えられ、NKT細胞をターゲットとした治療が喘息のコントロールに非常に有効である可能性がある。
喘息のよりよい治療の改善は、NKT細胞と通常のCD4+細胞の関連に関する研究を含めNKT細胞に関しては多くの研究の完成に依存することとなるだろう。
by internalmedicine | 2007-01-24 10:27 | 呼吸器系