職場の環境喫煙の肺癌リスク


“環境中たばこ煙は非喫煙者の疾病の原因であるという主張については、説得力のある形では示されていません”(環境中たばこ煙とJTは主張している。

職場環境喫煙による肺癌リスク増加のメタ・アナリシス・・・こういう存在もJTは無視するのであろうか?


Lung Cancer Risk and Workplace Exposure to Environmental Tobacco Smoke
American Journal of Public Health Jan 31, 2007
22の研究のメタアナリシス2003年施行
相対リスク推定は fixed・mixed effects model

メタ解析の結果
職場環境喫煙:肺癌リスク:相対リスク=1.24 95%CI 1.18-1.29

2倍のリスク増加(RR=2.01 95%CI 1.33-2.60)が高度暴露環境喫煙として分類された環境では見られた




見ようとしないものには見えるはずもなく、本来客観的な存在であるはず人の判断が重要となるのだろう。

JT裁判では、“個別的因果関係を証明するには、加害行為と損害との間の因果関係に つき、高度の蓋然性を証明することを要するが、疫学的手法によっては それは不可能であり、個別的因果関係を証明することはできない”と、疫学そのものを否定する裁判官が存在するのである。裁判官そのものが科学的素養があるかどうか、早急に精査する必要があるのではないか。以前述べたが、期待権を、ひとりの事故bystanderにすべてを押しつける裁判所のありかたはあまりに非科学的なのである。

疫学や論理学というものをしらない裁判官というのは基本的素質がないと私は思うのだが・・・そういう批判さえかれらはゆるさないのだろうか?

喫煙制限がフランスでは厳しくなり、どこでもなされていた(once-ubiquitous)喫煙が公的場所から消えるようにもくろまれている。しかし多くの喫煙者からの抵抗があるとのこと。火曜日からフランスの学校・病院・ユースセンターでは喫煙禁止。2008年1月1日からバーやレストラン、職場に広がるそうだ。
http://abcnews.go.com/International/wireStory?id=2834708
Reuter Jan 30, 2007

by internalmedicine | 2007-02-01 15:01 | 喫煙禁煙  

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