ビタミンのバイオアビリティー

あるある大事典の問題は、放送のあり方だけでなく、一般人の健康科学に対する科学的姿勢を研いだ出すのによい契機になると思う。過去の放送までさかのぼり、ねつ造構造を洗いざらいされることが前提だが・・・そしてNHKを含めた健康番組へも同様な調査を総務省は指導すべきだろう。

科学研究というものは実験系さえ疑って見るべきであり、その道の専門家でも即断・即決は非常に危険なのである。それを科学的思考さえ訓練されたことのない娯楽番組スタッフが疑似科学番組を作ること自体が危険なのである。


American Journal of Clinical Nutrition, Vol. 85, No. 2, 465-473, February 2007


72名の健康成人をランダムに4つの治療群に分け
・1日葉酸369μg食事とプラセボカプセル(n=29):A群
・1日葉酸73μg食事と葉酸カプセル
  葉酸カプセル92μg:B群
  葉酸カプセル191μg:C群
  葉酸カプセル289μg:D群

加えて、58μg[13C11]標識した葉酸投与を72名全員に摂取させて、bioavailabilityを測定

結果、葉酸の食事からの摂取bioavilityは78%(95%CI 48-108%)
血中の変化では85%(52-118%)が食事性のもの



ビタミンEのbioavailability:ばらつきが大きい!
S. Leonard, C. Good, E. Gugger, et al.
Am. J. Clin. Nutr. 79:86-92 (January 2004)

Vitamin E bioavailability in humans. Lodge JK.
J Plant Physiol 2005;162:790-796.
喫煙者はビタミンEのbioavailavilityが4割ほど低下する



ビタミンK


VITAMIN BIOAVAILABILITY
http://www.mrc-hnr.cam.ac.uk/research/micronutrients/bioavailability.html

by internalmedicine | 2007-02-07 10:44 | Quack  

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