Avon Longitudinal Study of Parents and Children (ALSPAC):妊娠中の海産物摂取不足は子供の発達に悪影響

Avon Longitudinal Study of Parents and Children (ALSPAC)研究


英タイムス誌には、“魚をたべる母親は頭の良い子供を持つ”と書かれている。





日本では、妊婦への注意事項が厚労省により出されているので、誤解により魚介類の過小摂取が流布されてしまう危惧がある。自然界の食物連鎖を通じて、他の魚介類と比較して、水銀濃度が高くなる一部の魚介類について注意が必要だが、むしろ摂取不足が問題だということを明示する必要がある。


Maternal seafood consumption in pregnancy and neurodevelopmental outcomes in childhood (ALSPAC study): an observational cohort study
The Lancet 2007; 369:578-585
11875名の妊娠(32週)女性に対する食事回数アンケート
多変量解析モデルで、子どもの6ヶ月齢から8歳までの発達、行動、認知アウトカムに関する28の寄与因子評価

妊娠中の母親のシーフード摂食が<340g/日のときは、340g/日超の母親に比べ、その子供の言語的IQの最下位4分位子供増加(全く摂取せず群 オッズ比 [OR] 1·48, 95% CI 1·16–1·90; 幾分 1·09, 0·92–1·29; 全体的傾向 p=0·004)

母親のシーフード摂取が少ない場合は、向社会的行動、微細運動機能、コミュニケーション、社会性発達スコアのsuboptimumなアウトカムに相関していた。

シーフード摂取が少なければ、発達アウトカムの至適性が少なくなるリスクが高まる。



外人がよく問題にする、海産物摂取による臍帯中の水銀濃度の問題

疑いなくメチル水銀は脳の発達に有害だが、通常の海産物の濃度では有益性を有害性が上回ることはない

とのこと。

妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項の見直しについて(Q&A)(平成17年11月2日)http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/051102-1.html#01

by internalmedicine | 2007-02-16 11:51 | 医療一般  

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