老人施設での研究、ビタミンD高用量投与にて、たった5ヶ月で転倒リスク減少
2007年 02月 26日
A Higher Dose of Vitamin D Reduces the Risk of Falls in Nursing Home Residents: A Randomized, Multiple-Dose Study
Journal of the American Geriatrics Society Volume 55 Issue 2 Page 234 - February 2007
対象者は、日々マルチビタミン服用63%
ビタミンD濃度<20ng/mL 54%
前年に62%が転倒
5ヶ月の研究期間にて、転倒比率
プラセボ:11/25
200IU群:15/26
400IU群:15/25
600IU群:15/25
800IU群:5/23
800IU群はプラセボに比較して補正発生頻度5ヶ月で、72%減少(rate ratio=0.28 95%CI 0.11-0.75)
他のサプリメント群とプラセボ比較にて有意差無し
ビタミンDの転倒予防効果/作用機序の解明が参考になった。
(RICHBONEのスポンサーシップ)
ビタミンDの効果は、腎機能や他の因子、民族性なども関与している可能性があり、今後の検討が必要。ビタミンD中毒などの危険性も考えるべき。
ビタミンDの所要量は1日あたり、5歳以下の幼児で10.0 μg (400 IU),成人で2.5 μg (100 IU)とのことで、800IU=40.0μgとなってしまう。
ネイチャーメイドでも12粒ほど飲まないといけないのだなぁ・・・と
・・・で、ネイチャーメイドのこの製品で5ヶ月21420円+血中カルシウムなどチェックもすれば3万円以上・・・お金持ち老人施設ではこういうサービスもあるのかもしれない。
by internalmedicine | 2007-02-26 16:50 | 運動系