食事由来のビタミンCと白内障

なにが“医療の読売”だ・・・ゴミ情報の読売ではないか! ちゃんと食事由来のビタミンCと書け!
決して新しい事実でもなく、さらに、介入試験(ネガティブな結果)が行われていることなのに・・今更ながら・・・新聞記者のレベルの低さに絶句してしまう



ビタミンCで白内障予防、発症リスク約4割減
2月27日12時40分配信 読売新聞


 ビタミンCを食事からしっかり摂取している人は、老人性白内障になりにくいことが、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の疫学調査で明らかになった。

 加齢に伴って起きる水晶体のたんぱく質の酸化が老人性白内障の原因と考えられているが、研究班は「ビタミンCには、これを防ぐ働きがあるとみられる」としている。

 調査は、1995年に45~64歳だった約4万人を対象に行われた。食事の内容からビタミンCの平均摂取量を割り出した上で、2000年の時点で、老人性白内障と診断されたかどうかや手術歴などを尋ねるなどして、摂取量と、この目の病気を患う危険性との相関関係を割り出した。


あくまで食事由来のビタミンCなのだが、マスコミにかかればそういうことは無視・・・サプリメント業者や製薬会社に配慮か?

だいたい、ビタミンCと白内障に関しては、ある程度エビデンスのある話であり、今更?という気もする。


比較的栄養の良い老人での7年間の研究ではビタミンC、E、ベータカロチンでは明らかな効果はなかった
Arch Ophthalmol. 2001 Oct;119(10):1439-52.

・抗酸化の白内障進展予防効果は非常に少ないか、臨床的な、あるいは、公衆衛生上の意義は非常に少ない。論理的根拠として健康である人々の抗酸化サプリメントは除外すべき
Nutritional supplementation to prevent cataract formation.
Dev Ophthalmol. 2005;38:103-19.

by internalmedicine | 2007-02-27 14:42 | Quack  

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