ヒトパピローマウイルスワクチン
2007年 02月 28日
グラクソ・スミスクラインplc(本社:英国 以下GSK)は、子宮頸がん予防ワクチンCervarixにより、ヒトパピローマウイルス(HPV)のタイプ16と18を原因とする前がん病変に対して4年半以上の間100%の予防効果を示したという追跡調査の結果があり、HPV16と18のタイプは子宮癌約70%、陰部疣贅約90%関与している。
gsk プレスリリース
臨床治験中の記事
ヒトパピローマウイルス(HPV)6、11、16、18型を対象にした新しいワクチンであるメルクのGardasilは、9-26歳の若年女性に認可が昨年でている。

Prevalence of HPV Infection Among Females in the US
JAMA. 2007;297:813-819. フルテキスト
HPVワクチンは2006年6月にライセンスを受け、11-12歳に推奨されている。
US内でのHPVの頻度を推定を自己採取膣内スワブにて調べた2003-2004年National Health and Nutrition Examination Survey
HPV頻度は26.8%(95%CI 23.3-30.9%)

日本では手元の資料では・・・・
子宮頸部細胞診正常の女性においても,一度の検査でHPV 感染が10% 以上が検出され(Int J Cancer 1990 15 ; 45(5): 990―992.),そのほとんどで短期間にHPV が消失することが知られている.つまり,HPV 感染はかなり多くの人(おそらくは半数以上)に起こり,そのごく一部で持続感染が起き,その一部がCIN になり,またその一部が子宮頸癌になるのである.(日医雑誌第126巻・第9号/平成13(2001)年11月1日)
日本でも早く適応になってほしいものだ
by internalmedicine | 2007-02-28 14:47 | 医療一般