喫煙継続者は10年寿命を縮めている・・・・<私的解説>喫煙者には最新医療の恩恵を受けない・・・無駄?

報道されていたので、よく知られていることだと思いますが・・・

今後の喫煙習慣の害にふれるときには必須の文献になりそうなんで・・ふれます。

イギリス人医師たちの調査ですね。

この文献の図譜をみると興味深いです
たとえば、1850-1899年生まれと1900-1930年生まれを比較すると
喫煙者はあまり寿命が延びてない。医療の進歩の恩恵を被ってない。
他のライフスタイルを如何に改善しようと、抗生剤などの治療の発展があっても寿命がかわらない.現代医療の恩恵に被られない.
逆に言うと喫煙者には最新の医療を適応しても無意味


禁煙しなければ最新の医療でも予後が悪い、喫煙者は後回しにさせてもらうか、遠慮してもらうか、コストに反映させていただく、もちろん、タバコ会社も負担をしてもらう・・・・・・(問題発言かなあ?)

とにかく たばこをすってるひとは他の要因でカバーしようとしても無駄である という厳然とした事実があります。


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1930-1930年生まれの50年の喫煙し、継続している人は、生涯の非喫煙者に比べて平均10年若く死亡
オリジナルの研究の出版後50年であるが、再出版したもの(文献 pdf版)で、Dollらは34439名のイギリス医師の死亡率を喫煙習慣との関係で分析(文献)。この結果1950年代の若い医師の約半数がその喫煙習慣により死亡していることが判明。1920年生まれの男性で、特異的な死亡率は約3倍だが、50歳で喫煙ストップすると半分、30歳でやめると全く影響なし


Mortality in relation to smoking: 50 years' observations on male British doctor
BMJ 2004;328:1519 (26 June)

【目的】異なる時期での習慣形成された男性のシガレット喫煙のハザード比較、異なる年齢層でシガレット喫煙を中止したときのリスクの減少の程度のハザード比較
【デザイン】1951年から2001年までの前向き研究

【結果】喫煙による超過死亡率は主に血管性、悪性新生物、呼吸器系である。1900-1930年生まれのシガレットだけで、死亡時まで喫煙を続けている男性は生涯非喫煙者と比較して約10年はやく死亡する。
60,50,40,30歳での禁煙は後顧的に見てそれぞれ3,6,9.10年の生存期間延長をもたらす。
シガレットに関連する過剰死亡率は19世紀にうまれた男性より少なく、1920年代生まれでもっとも影響大である。1900-1909生まれに比較して、シガレット喫煙者vs非喫煙者の死亡可能性は中年(35-69)で、43%と24%で約2倍の死亡率比

しかし1920年代生まれに比較すると、43%と15%で約3倍(1870年代生まれ)
高齢者では、シガレット喫煙者vs非喫煙者の生存可能性は70-90歳で1950年代の死亡率の10%と12%だが1990年代(1910年代生まれ)では7%と33%と死亡率比は約3倍

【結論】非喫煙者の間の死亡率の実質的進行の減少が、喫煙者の死亡率減少より勝った

by internalmedicine | 2004-06-25 10:47 | 医学  

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